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占い道場  経営者への道

占いは、結局のところ、タオへの案内役です。

タオをもっとも重要視しないといけないのが経営者です。

タオとつながっている経営者の会社は、社員は幸福です。

 

経営者の資質

パワー

経営者の資質として最初に人よりも、パワーがあることがあげられます。

しかし、サラリーマンを辞めて会社をつくる人、公務員を辞めて独立する人、あるいは学生を辞めて会社をつくる人は、すでに、その時点で他人よりもパワーがありますので、パワーうんぬんを議論する必要はありません。

力づくで他人や他社に勝たなければならないのは、起業して初期の段階です。起業して、会社が10年間存続していればその時点で、パワーという面ではもはや充分だと結論づけても良いでしょう。

問題は、他人や他社に勝ちこしたあとです。このときから、戦う相手は、社会でもなく、他社でもなく、経営者の内面的なものに変化していきます。

つまり、自分自身と戦わないといけなくなります。この戦いに必要とされるものは、強さでもなく、パワーでもありません。柔軟さが戦う武器となります。

柔軟さ

柔軟さがあると、本当の意味で自分に潜在している天なる声を聞くことができるようになります。その声を聞くことができるようになると、こざかしい戦略や知識をこえた、明るい本当の知恵がわいてくるようになります。

新聞やメデイアや本の内容に影響されることもなくなります。無理に社会の評価を得ようとすることはなくなります。無理に、名声や富を得ようとすることがなくなります。その天なる声を聞くことは、勇気が必要です。短期的にみれば、損するかもしれません。利益が減るかもしれません。道が困難のように見えるかもしれないからです。

それでは、柔軟さとは何でしょうか。本当の意味で、相手の立場に立つことができる考え方ができることをいいます。ですから、他人を簡単に、良いとか悪いというように判断することはありません。

 

全ての分野のプロ

あらゆる人の立場になって考えることができるので、本当の意味で、すべての分野のプロフェッショナルになることができます。ここまで到達することができれば、いわゆるどんな会社に行ったとしても社長業がやっていけます。

日本では、社長業を派遣するというシステムはまだないのですが、やがて、こういう人材が、企業の立て直しのために、社長として派遣されるという時代がやってくると思います。

10年間も継続した会社が、おかしくなるのは、その組織のトップの責任です。10年間のあいだには、現場には、それなりの専門知識をもった人が育っているはずです。

ですから、トップが交代し、社長を3年間くらい派遣すれば、その会社が立ち直る可能性は大いにあるわけです。

タオへの道を歩む人、歩まない人

相手の立場になって考えるというには、ある程度訓練が必要です。その訓練のツールとして、運命学が使えるのです。

・比劫の強い社長なら、積極的に、財星や官星の人から、その思考パターンを盗む必要があります。

・食傷の強い社長なら、積極的に、官星や印星の人から、その思考パターンを盗む必要があります。

・財星の強い社長なら、積極的に、印星や比劫の人から、その思考パターンを盗む必要があります。

・官星の強い社長なら、積極的に、比劫や食傷の人から、その思考パターンを盗む必要があります。

・印星の強い社長なら、積極的に、食傷や財星の人から、その思考パターンを盗む必要があります。

このような訓練をやっていけば、すべての人の立場に立つことができるようになります。

しかし、このような訓練をしない場合は、次のようになっていきます。

・比劫の強い社長なら、他社や他人との競争にあけくれ、やがて勢いが過ぎてしぼむことになります。


・食傷の強い社長なら、名誉欲や技術に対するこだわりや自己のセンスを表現し過ぎて、やがて組織が内部崩壊していくことになります。


・財星の強い社長なら、目の前の利益や実績や効率が過ぎてしまい、組織が無味乾燥したものになっていきます。


・官星の強い社長なら、権力や地位を求めすぎて、やがては実力に不相応な体制になっていきます。


・印星の強い社長なら、社会的な人気や知恵や企画に頼りすぎて、現実から乖離した組織になっていきます。

 

社長を卒業したら何になる?


社長業をやっていけば、当然のごとく財産はある程度できます。その財産を将来は、何に使うのでしょうか? 

ここが明確になっていないと、いつまでも、社長の椅子に座りたがります。また、社長業をやめたあと困ることになります。社長業を卒業したあとは、投資家の仕事が待っています。

投資家をやるには、現場の社員の気持ち(平のサラリーマンの気持ち)、管理職の気持ち、経営者の気持ち、のすべてが分かっていないと、投資先を見誤ります。また、投資先に対し、適切な意見を言うことができなくなります。日本には土地成金、株成金が多いのですが、こういう人たちは、社員の気持ち、管理職の気持ち、経営者の気持ちが分からずに、投資をするので、失敗しやすい傾向があります。

年老いた人の仕事は、若い人の育成です。投資家になれない人でも、孫の教育などをして、若い人材を育成していく仕事が待っています。孫の教育ができない年寄りは、人生を無駄に過ごしてきたという結論を出すしかありません。お金持ちの年寄りで、投資家としてやっていけない人は、ビジネスを無駄にやってきたという結論を出すしかありません。


 

経営者が社員を良い・悪いに二分すると会社がダメになる

 

良い社員か悪い社員か?

わたくしが、人事コンサルタントをするとき、経営者の方から、よく言われることは、この社員は良いのか、悪いのかそれを診断して欲しいということです。しかし、そういう依頼を受けた会社というのは、ほとんどが業績が良くありません。

業績が伸びているようでも、社内の雰囲気がなんとなく、暗い感じで、抑圧的なものを感じます。そのくせ、経営者だけは、ベンツSクラスに乗って威張っていたりします。

また、この社員の個性、特徴を診断して欲しいという依頼を受けることもありますが、そういう会社というのは、業績が良いことがほとんどです。つまり、経営者が社員を、良い社員と悪い社員に二分するという発想をもち過ぎている会社は、だんだんとダメになっていきます。

この違いは何でしょうか。経営者といっても、もっている能力は、必ず偏っています。

比劫・食傷・財・官・印という5種類の価値観と能力をバランスよく身につけていることはまずありえません。そういった絶対的なバランスがとれた能力を経営者がもっているとすれば、社員から不満は出ません。業績が上がっていく一方です。ですから、経営コンサルタント、人事コンサルタントなどは、必要ありません。

現実には、そういう経営者というのは、1000人に1人もいないでしょう。みな、偏っているものです。ですから、その偏りで、社員を良い・悪いというように、二分するということは、結局は、好き嫌いにつながっていきます。経営者本人が、そう思わなくても、現場の社員は、そう思います。


良い悪いは、経営者の色めがね

経営者と同じ価値観と能力をもった社員は、優遇され、経営者と違う価値観と能力をもっていて、常に批判的である社員は、冷遇されるからです。

社員からみれば、結局は、好き嫌いで、優遇、冷遇という待遇をわけているというように、感じます。

経営者が平等だと思っていても、そんなことを思っているのは、経営者だけです。

 

成果主義

では、純粋に数字や実績だけで社員を判断すれば良いという経営者もいます。

しかし、そういうルールをつくれば、実績だけ上げれば良いという雰囲気が現場に浸透します。すると、同僚のために、部下のために、上司のために、という人のために自分を犠牲にしようという気持ちは、なくなります。会議で方針を決めるときも、自己の実績がでるような方針だけを主張します。会議に参加している人は、みなライバルですから、当たり前のことです。

こういう数字至上主義になると、だんだんと顧客のことなどどうでもよくなってきます。つまり、わがままで、自己主張の強い社員だけが、最初は勝ち残っていきます。しかし、その競争に敗れた社員は、虎視眈々と、その勝ち組の足をひっぱるために、いろいろな仕掛けをするものです。

負け組の陰謀

勝ち組の社員が、業者から賄賂をもらいやすいように、負け組が陰湿な動きをします。勝ち組がミスをしやすいように、誤った情報を積極的に報告するようにします。会社のためになるような情報は、隠蔽するようになります。そういう動きを、経営者はなかなか察知することができません。経営者の前では、おとなしく負け組は頭を下げるからです。

人間の肉体でいうと、血液循環が滞り、いつどこかで、血管が破れてもおかしくない状態になっていきます。勝ち組が、さらに出世するような手伝いをする社員は、一部の鞄持ち、または、その派閥の中で生きていこうとするダメ社員をのぞいていません。

負け組で、実力がある人は、できる限り、現状の職務で、給与以外の収入を得ようといろいろと画策します。在庫品を、業者に流したり、名簿を業者に売ったりします。そして、アルバイトのお金でしばらく食べていけそうだと判断したら、辞表を書きます。

最近、どこかの大手企業から顧客データが流出しましたが、社員は、全て悪であるという性悪説という前提で、管理システムをつくっていくと、社長が発表していました。これなどは、タオへの道を踏み外した言動です。