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四柱推命でみると、官星が多い。 これだけで、起業という形の独立は、
やめるようにアドバイスしました。
甲辛辛
寅丑丑
これだけ官星が多いと独立といっても、新しい仕事を起業し、自分を売り込み、顧客を開拓し、
商談を勝ちとるといった行動は、あまり得意ではありません。
したがって、独立といっても、得意の技術力をいかして、大手企業にフリーの形で出向したり、
自宅で仕事をするほうが、向いているのです。
また、十二運星は、建禄ですから、細かい技術的な仕事は、好きなほうです。
フリーとなって、年収は2倍になったそうです。
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四柱推命でみると、官星の作用が大きい。
これだけで、代表という肩書きで、起業という形の独立は、やめるようにアドバイスしました。
庚丙庚
午戌子
本人は、研究にこだわっていましたが、会社の営業不振のため、営業部に人事されたそうです。
その後1年は、つらい日々をすごし、研究活動ができる会社を探したそうです。
そして、自分を認めてくれた会社に出会ったのです。
最初は代表という形でもいいと条件を提示されたそうですが、技術担当役員という形になったそうです。
十二運星が沐浴なので、目新しい研究ができることが喜びなのです。
年収は1.3倍くらいになって、喜んでいました。
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四柱推命でみると、官星が作用が大きいので、出世ができないことが辛いようです。
しかし、起業に向いているかというと向いていません。
十二運は、沐浴ですから、新しいもの好きで、最初はよいけれど、
最後まで全うすることが苦手なのです。
癸己乙
酉卯未
本人は、わたくしのアドバイスが納得できず、独立しました。
しかし、5年経過したあと、音信不通になってしまいました。
事務所も閉鎖されたままです。
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四柱推命でみると、印星が強烈ですので、アイデアを出して独自商法で戦っていく人です。
しかし、実際の実利を追求するという面では、まったく能力がありません。
壬丙甲乙
辰子申酉
実利を追求するのは、財の星の人です。そういう人が、周囲にいたのですが、
権限を委譲し、実利面をまかせるという勇気がなかったようです。
アイデアは、非常に良かったと思います。
最後まで、自分の力だけで、なんとかしようと金策をしてましたが・・
とうとう、事務所は閉鎖されてしまいました。
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四柱推命でみると、印星と傷官です。
古典的には悪い並びということになってますが、本当でしょうか?
アイデアマンで、それを表現するプレゼンの能力もあると解釈します。
壬癸庚甲
子巳午辰
経営者としては実利だけを徹底して追求する能力がありません。
でも、この人は最初から3人の共同経営という形をとり、実利面は
他の2人にまかせていたそうです。
どうせ、利益を追求しても、他の2人にはかなわないと思っていたからです。
つまり、自分を良く知っています。こういう形であれば、独立してもうまくいくのです。
給与は、さすがにサラリーマン時代の3000万というわけには、いかないようですが、
サラリーマン時代が、もらいすぎと思っているようです。
わたくしもそう思います。
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四柱推命でみると、このかたの財は、辛→甲の財で、非常に荒っぽく、
無理矢理お金をつかもうとする財運の持ち主です。
この無理矢理で失敗することが多い財なのです。
官星もありますので、組織管理力もまああるほうです。
事業規模は小さめにして、無理なく経営をしたほうが、良いとアドバイスしたのですが・・・。
丙辛甲丁
申未辰酉
いきなり大きな投資をして全国規模で事業を拡大していきました。
1〜2年は新聞にも掲載されるくらいのブームでした。
しかし、投資したほどの利益はみこめず、借金をかかえたままです。
無理しなければ、もっと、安定して、社員を解雇することもなかったのに・・・・
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四柱推命でみると、頭たいへん切れます。
しかし、管理能力はありません。
その頭脳の切れ方の内容(辛→壬の傷官)が自分でよく分かってなかったようです。
つまり、数学的な問題を解く頭のよさで、あってビジネスや商才ではないのです。
辛壬丙
亥辰申
同期入社の中で一番最初に部長になった人です。これは、出世させたほうも問題。
管理職になって、人を沢山使うようになって、実力が発揮されなくなってしまいました。
あたりまえですね。
部下を率いていく優秀さではなくて、1人で課題にとり組むときに、
はじめてその良さが発揮されるのですから。
一度、部長のいすに座ってしまって、権力、お金、部下をもってしまうと、
それが自分の才能だと錯覚するのでしょう。
会社を退職しても、相変わらず人を使って、自分は上に立場になろうとします。
15年前は、優秀な技術者だったのですが・・・
サラリーマンは人事の失敗で、人生をダメにしてしまうこともあります。
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22才のころ、9才年上の外車を乗り回す青年実業家大恋愛。
サラリーマンの家庭にそだった彼女は、そういう金回りがよく、遊びがうまい実業家に一目惚れ。
親は、その事業そのものに将来性がないことを見抜き大反対。
結局、駆け落ちしたが、10年経過して、夫の事業は、失敗。
彼女は時給800円でパートをして生計をたてている。夫は、ぶらぶらしている。
戊甲戊壬 夫は 日主が「乙」です。
辰午申寅
命式だけみると、彼女の圧倒的な勝ちです。
強さが、全然ちがいます。乙は、甲に勝てません。
さらに、陽干だけの命式ですから、逆境にも強いはず。
「わたしの亭主は、結婚前に思っていたほど、たいした男ではなかったわ」と言う。
そういう気丈な妻に夫は頭があがりません。
内職をさせられています。
生年実業家をきどり、そういう男性にあこがれていたおもかげは、まったくありません。
夫が、彼女を頼って、生きていくほうが、この先は夫婦円満になるでしょう。
男のプライドを捨てることです。
このように、男性が陰干、女性が陽干の場合は、結婚後10年すると、
例外なく命式とおりに女性が、男性を尻にしいています。
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女性は非常に経済観念がするどく、結婚前は、
男性の無頓着なお金の使い方を徹底して監視。
住居も結婚式も旅行もすべてが女性の指示で決まるという感じでスタートしました。
癸乙己己 夫 は 庚辛庚 で三比の命です。
未巳巳亥
命式をみると、女性は陰干だけの女らしい命式です。
また財も乙己の財ですから、強烈にお金を求める財ではなく、
ちょっとした倹約家くらいです。
いっぽうで、夫のほうは、三比の命ですから、強引、暴走の人です。
会社で役員になってから、随分人格も成長し、住宅の購入や、車の購入など、
決定事項は妻をリードしています。
このように、男性が陽干、女性が陰干の場合は、結婚後10年すると、
命式とおりに落ち着いて、無理がありません。
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結婚して15年、23才で結婚した奥さんが、38才のとき、専業主婦の生活に
疑問をもち、仕事を始めた。
そうすると、自分の社会人としての力量不足に愕然とし、仕事にエネルギーを投入するようになり、
妻は、家庭にいるものという主義の夫から離婚された。
でも、仕事のほうが楽しくてしかたがなく、いたって元気でやって悩みはありません。
乙丁辛
丑酉丑
(冠)・・透派
仕事の面白さに目覚めてしまったということですが、
命式をみると乙丁の仮の木火通命です。
つまり、頭がよく、その良さを発揮して表現することで満足を得られるタイプです。
また、十二運星は冠帯ですから、やはり大人しく夫のいうことを聞いているタイプではありません。
若くして、結婚したので、自分の才能に気がつくまで時間がかかったのでしょう。
離婚は子供のためによくありませんが、能力の開花の時期が遅かったのは
環境的なものですから仕方がありません。
このように、木火通命のような、能力の持ち主は、十分に仕事を経験してから、
結婚を考えたほうが、よいのかもしれません。
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ある中堅の企業の会長と社長が大変に仲が悪く、その影響が社員にまで影響していました。
社員からみると、社長のほうが、正しく気さくで愛情のある人でしたので、
応援をしたいのですが、感情的になると何をするかわからない怖さがありました。
会長のほうは、冷徹で1円の倹約にうるさく、社員は、活かさず殺さずの状態で
飼うのが一番だという感じの人でした。
(社長)己癸丁 (会長)戊壬壬
亥丑亥 戌子丑
(建禄)・・透派では (墓)
この2つをみると、天干が全て陽干の会長に、天干が全て陰干の社長が
かなうわけありません。
実際、10年の戦いのあと、社長は病気で入院、会長は戦いが激しいほど
元気になるといったふうでした。
墓は、ケチで現実主義者です。さらに、戊壬の強烈な財があすますから、キツイ商売人です。
取引業者に1円単位で、負けさすなら、会長でしょう。
しかし、愛情はまったくないので、社員からは、距離があります。
いっぽうで、己の社長は愛情があります。さらに己癸の財は、財といっても、無理がありません。
利益追求という土俵で勝負すれば、会長には負けます。
しかし、その土俵で10年も戦ったので、ぼろぼろになったのでしょう。
しかし、社員に気軽にメシをおごるなど、社員からは人気がありました。
※結局、会長の欠点を社長がサポートし、社長の欠点を会長がサポートするといった、
TPOによって、主導権をわたしあうような関係が築ければ、良かったのでしょう。
いまは、2人とも、会社を離れていきました。
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