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												2.人を支配するアスペクトの見つけ方
3.あなたを支配する星座名の求め方
											 
												 
										 
										1.理論は、1500年の明朝時代のまま
										 
											 
										
										第1話 西洋占星学と東洋占星学 
											 ■あなたの知っている西洋占星学(ホロスコープ)とは? 
											 ■平安時代にも使われていた西洋占星学(ホロスコープ) 
											 ■中国で融合した西洋占星学(ホロスコープ)
										
										第2話 日本人のための日本人による東洋ホロスコープの使い方 
												 ■あなたの生活環境 
												 ■国境と占いの分野がなくなる占いの世界 
												 ■生まれた時刻を分かっていることを前提とした西洋占星学 
												 ■カウンセリングのツールとしての西洋占星学 
												 ■フォーチュンソフトがいう実用的なホロスコープとは
										
										 
										第1話 書籍にまどわされる日本人 
											第2話 実用的な四柱推命を身に付けるには 
											第3話 実用的な四柱推命をソフトで鑑定するには
										
									 
									
										
											
												 
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												  わたくし、天野雲海は西洋占星学を15年前は、信じていませんでした。というよりも、会社の中で、適材適所といいう人事管理に使おうと思っていたのですが、そういう目的には、まったく使えないと信じていました。 
												 実際、500人くらいを対象に、従業員の能力や適性と、わたくしが観察した実際の内容があまりにも違いすぎるという事実があったからです。もちろん、生まれた時刻が、わからない人が90%でしたので、ハウスを使う占い方では、精度的に問題があったことも事実ですが、それにしても、実用的には使えませんでした。 
												 そういうわたくしの、思い込みを変えてくれたのが、波木星龍という札幌在住の占い師でした。ここでは、その波木星龍という占い師から、伝授された内容を紹介していきます。 
												  
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											1.人を支配する惑星の見つけ方 
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												 ■もともとの意味 
													 
												 元々『ホロスコープ』という言葉の原意は『星の見張り番』という意味で、古代ギリシャ語からきています。 
														 
													 
												 当時の占星術師は、特に東の地平線を上昇していく惑星を実際に観測することが重要な任務のひとつでした。新生児が誕生したときに、東の地平線を上昇し始める惑星は、その生まれたばかりの児の人生を象徴すると信じられたからです。 
													 
												 一般の西洋(欧米)占星学的解釈からすれば、上昇点(アセンダント)付近に位置していた惑星を、その人の『象 
														徴星』と見立てていた、ということになります。 
													 
												 けれども、当然のことながら新生児が誕生しても、東の地平線を上昇する惑星がないこともあります。その場合、上昇中の黄道12星座のひとつがその役割を負うことになります。 
													 
												 いわゆる上昇宮としての星座です。そこで、その星座宮を本来の住処としていると信じられた惑星が『象徴星』の役割を果たしたのです。 
													 
												 これが、一般の西洋(欧米)占星学で言われてきた『支配星』の真の意味です。 
														 
													 
												■中国でいう支配星 
													 
												 古代中国では、「天人相関説」という考え方が広く信じられていました。つまり、天空上に起こる出来事は地上の人間社会にもそのまま反映される、とする考え方で、王の政権交代さえもそれを逃れることはできない、とされていました。 
													 
												 基本的に占星学は洋の東西を問わず、この考えを継承しているといえます。 
														 
													 
												■わたくしが主張する支配星 
													 
												 実際に占いの現場でおこなうホロスコープ解釈においては、上昇星も参考にはしますが、それ以上に個々の誕生時における各惑星同士の相関(アスペクト)関係を重視し、最も強力な相関(アスペクト)数を持つ惑星を『象徴星=支配星』とみなすのです。 
													 
												 したがって、ギリシャ占星学のように『象徴星(上昇星)がない』ということにはならないのです。当然、『支配星』は『本人を象徴する惑星』として人生に多大な影響を及ぼすのです。 
													 
												
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											2.人を支配するアスペクトの見つけ方 | 
										 
										
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												■アスペクトとは? 
													 
												 アスペクトとは、地球から見た場合の惑星と惑星とが作る角度のことです。 
													 
												 日本語では『座相』とか『角相』とか『星相』と呼ばれるものです。 
													 
												 天空上を移動して行く二つの惑星が、地球から見て一定の角度を形成する位置に来た場合を『アスペクト』として特別視するということです。 
													 
												 二つの惑星の間に、アスペクトとしての相関関係が働くからです。たとえば、太陽と月とが地球から見て重なり合ったときが『新月』ですが、天空上のアスペクト角度としては『0度』です。 
													 
												 同じく太陽と月とが地球から見て正反対に位置したときが『満月』ですが、天空上のアスペクト角度としては『180度』です。 
													 
												 当然のことですが、地球から見た場合は新月になり、満月になり、それぞれ地球上に多大な影響を及ぼしますが、それはあくまで地球上にとってであり、太陽や月それ自体に何らかの変化があるわけではありません。つまり、地球から見た各惑星同士の相関(アスペクト)関係は、地球上の生命に対してのみ働く、という特徴があるのです。 
														 
													 
												■天文学者ケプラーの遺言 
													 
												 もちろん、これらの法則は太陽や月ばかりではなく、ホロスコープ上のすべての惑星に共通の原理です。 
													 
												占星学では、誕生時点ですでに形成されている角度を『出生時(出生天体図)のアスペクト』として捉え、刻々と移動通過中の惑星と出生時点の惑星との間で作られる角度を『通過中(トランジット)のアスペクト』として捉えるのです。 
													 
												 アスペクトとしての角度の種類・分類は、時代により、地域により、占星術師により、それぞれに微妙な違いがあって一定していません。アスペクトの種類は、天文学者として今日まで知られるドイツのヨハネス・ケプラーによって大幅に追加されました。 
													 
												 ケプラーは、気象予測のための観測結果から新しいアスペクトがいくつも発見されたのだ、と著書の中で伝えています。1606年、占星術師でもあったケプラーは『10年前から、私はただ星相(アスペクト)ということだけを考え、占星術を調和の科学に移行させようとしていました』と、謎の手紙を友人に遺して、アスペクトこそ占断の鍵であると主張しています。 
													 
												■わたくしが主張するアスペクト 
													 
												 実際に占いの現場でおこなうホロスコープ解釈においては、アスペクトの出現率が、一番多いものを、その人を支配するアスペクトというように定義しています。 
												 つまり、協調性があるのか、闘争的であるのか、やたらと人と対立したがるのか という傾向がすばやく把握できるのです。 
												
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											3.あなたを支配する星座名の求め方 | 
										 
										
											 
												■星座名の由来 
													 
												 夜空の天空上には、さまざまな星が輝いています。われわれが一般に『星』というとき、それは星座の中に属する『恒星』を意味しています。恒星とは、自ら光を発している天体です。 
													 
												 われわれの地球は、太陽系宇宙と呼ばれる空間の中にあって、恒星である太陽を中心として水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星などと共に惑星集団を作っています。 
													 
												 太陽系宇宙の本来の姿は、地球を含めた惑星集団が太陽の周りをコマの回転のように回っているのですが、見かけ上は地球を中心に回っているように見えます。その見かけ上の太陽の通り道付近を『黄道帯』といいます。 
													 
												 その黄道帯付近に位置している『太陽系外の恒星たち』を、見えない線で結び合わせ、12種類の星座に区分したものが『黄道12星座』です。ただし、実際の星座の大小はまちまちで、均等化されていません。 
														 
													 
												■12星座 
													 
												 一般に『おひつじ座』から始まる12星座は、紀元前の700年〜500年位には成立していたと思われますが、判然としていません。12星座すべてが整うのはそれくらいとしても、『おうし座』・『しし座』・『さそり座』・『みずがめ座』の天空上で大十字を描く4星座は、紀元前3000年から2500年くらいの古代エジプト王国(古王国時代)では、すでに成立していた可能性があります。 
													 
												 おうし座に由来するアピス、しし座に由来するスフィンクス、さそり座(エジプトではハゲワシ座)に由来するアジャト、みずがめ座に由来するハピ、といった神々が当時から崇拝され、彫像やレリーフとして残されているからです。 
													 
												 ちなみに、その当時の春分点はおうし座(アピス=牡牛の神)にあって、現在のようにおひつじ座ではありません。 
													 
												 しかも、春分点がおひつじ座に移行した新王国時代からは、『アメン』と呼ぶ『雄羊の神』へと信仰対象が移っているのです。 
													 
												 5000年前から神々として崇拝を受けていた『太陽系外の恒星たち』、それらは、理屈ぬきにわれわれ地球上の人々を支配し、あるいは今日まで導いてきた星座(象形)名といえるのかもしれません。 
														 
													 
												■支配星座の求め方 
													 
												 太陽が入っている星座が、一般でいうところの支配星座ですが、これは、あまり使えません。 
													 
												星が一番集中している、星座が、あなたを支配する星座といった見方をしたほうが、当たります。 
													 
												つまり、もし山羊座に太陽だけがはいっていた場合、山羊座の影響は大きくはありません。 
													 
												もし、うお座に、金星と火星と木星が、近くの位置に集中していれば、うお座の、神秘的な影響のほうが、はるかに強いもmのです。 
													 
												
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												 以上の3点の見方は、いづれも、生まれた時刻が不明の場合でも、十分に当たる理論です。 
												というよりも、生まれた時刻が不明ということを前提として開発された新しい理論であり、見方なのです。 
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											1.理論は、1500年の明朝時代から、まったく改良されていない立派なものだが、実用的ではない。 | 
										 
										
											四柱推命の専門家は、とくに、中国の原書を聖典のように信じ、まるで宗教の経典のように、信じていることがありあます。そして、多くの日本人も、古くて伝統のあるものを、盲信する傾向があります。
											   
											  しかし、考えてみてください。明朝や清朝といった戦国時代は、皇帝がかわれば、100万人という単位で、人口が激減するような、時代です。皇帝と一族と、その周辺まで、抹殺されるという時代です。そういう時代に、後世の人、つまり、自分を殺すかもしれない人たちのために、実用でつかえる理論やノウハウを、書籍という形で残すでしょうか? 
												中国は伝統的に、実用的でない、理論は残します。たとえば、易経や論語などもそうです。 
												だれが、どのように、理解するかは、その人の自由であって、それを理解したからといって、商売で成功するわけではありません。 
												しかし、四柱推命などは、相手の性格や弱点なども推測し、だましたり、わなに引っ掛けたりすることにも、使える、極めて実用的であり、実利的なものです。 
												そういう、利益を生み出すノウハウを、だれが、まともに、書籍に残すでしょうか? 
												格局だ、用神だ、忌神だ、特殊星だ と市販の書籍をみると、原書の訳本のような本がたくさん並んでいます。 
												趣味として、頭の体操でこれらを学習するなら、それは、すばらしい趣味です。 
												しかし、それで、実利を生み出すかどうかは、まったく別問題です。 
												
												
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												 すくなくとも、わたくしのように、中小企業を経営しているオーナーにとっては、趣味で終わってもらっては困るのです。 
												今日の商談相手と、どうつきあうか? あるいは、距離をおくべきか? あるいは、利益度外視して、つきあうべきか? こういった判断の連続が、企業の経営者です。この判断の誤りが、のちに、莫大な損失をかかえる原因になることも多いものです。正しい判断をすれば、莫大な利益になることもあるのです。 
												つまり、会社が、倒産するか、生き残れるか? という指針として、四柱推命を使っている、わたくしとしては、原書をそのまま信じたから、原書のありがたい理論を実践したから、赤字決算になってしまったでは、すまされないのです。 
												
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									  第1話 西洋占星学と東洋占星学   
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								  ■あなたの知っている西洋占星学 
									 
									  あなたは、西洋(欧米)占星学を知っていますか? 
									  もちろん『イエス』ですね。 
									  今から50年前、その当時の日本の若い人たちに対して 
									  「西洋占星学って何か知っていますか?」と問いただしら、 
									  99%の人たちが「知りません」とか 
									  「何のことか解りません」という答えが返ってきたことでしょう。 
									   
									  のくらい西洋(欧米)占星学=『星占い』という占いは、 
									  当時の日本人にはものめずらしく、なじみのうすい占いでした。 
									   
									  その証拠に、どの雑誌を開いても、新聞を開いても、 
									  テレビを見ても、西洋占星学による占いコーナーは 
									  まだ存在していなかったのです。 
									   
									  その知られていなかった西洋占星学を、誰もが知っている 
									  現在の『星占い』へと変えていくきっかけを作ったのは、 
									  1冊の単行本でした。 
									   
									  昭和41年に門馬寛明氏の著作『西洋占星術』(光文社刊) 
									  が世に出てベストセラーとなったからです。 
									   
									  それまで日本人の誰もが知らなかった西洋占星学は、 
									  一躍世間の注目を集め、右肩上がりで知られていく 
									  占いへと変わったのでした。 
									   
									  実はその3,4年ほど前から、後に第一次占いブーム 
									  と呼ばれるものが我が国には到来していました。 
									   
									  黄小娥氏の『易入門』、浅野八郎氏の『手相術』が、 
									  それぞれ同じ光文社から刊行されていて、いずれも 
									  超ベストセラーとなって話題になっていたからです。 
									   
									  その結果、光文社の『占いシリーズ』の第3弾として、 
									  白羽の矢が立ったのが神秘性とわかりやすさとを備えた 
									  『西洋占星術』という、まだ日本人にはなじみのうすい 
									  占いだったわけです。 
									   
									  その後、ルネ・バンダール・ワタナベ、ルル・ラブア、 
									  鏡リュウジなどの女性雑誌を中心に活動し、 
									  人気を得ていく西洋占星術師が何人も輩出されるようになりました。 
									   
									  女性雑誌は、そのことごとくが『星占い』のコーナーを 
									  常設するようになり、それは、やがて一般誌へも波及しました。 
									   
									  さらには、TVや新聞でも『星占い』を掲載するものが 
									  多くなって、マスメディアの占いといえば『星占い』 
									  でもあるかのように扱われることが多くなりました。 
									   
									  その結果、日本人で西洋占星学を知らない人はいなくなり 
									  、自分自身の生年月日と同じような感覚で『自分の生まれ星座』を 
									  言えるような国民へと変わっていったのです。 
									   
									  ■平安時代にも使われていた西洋占星学 
									  ところが、西洋占星学の原型は、なんと今から 
									  1100年以上も前に、すでに日本にもたらされていたものなのです。 
									   
									  ちょうど、空海などの遣唐使が活躍し、今の日本の文明の 
									  基礎をつくった人たちが多く輩出された時代です。 
									   
									  正確に言うと、平安時代の貞観七年(西暦865年)、 
									  唐から帰国した僧の宗叡(しゅうえい)によって、 
									  ギリシャのプトレマイオスによる『テトラビブロス』という占星学原典の漢訳など 
									  四書がもたらされていたのです。 
									   
									  平安時代というと今流行している安倍晴明などの 
									  陰陽師が活躍した時代でもありますね。 
									   
									  そして、それらを元に、我が国でもすでに平安時代から、 
									  ホロスコープに基づく西洋占星学的判断が宿曜師と 
									  呼ばれる人たちによって行われていたのです。 
									  その時代のホロスコープさえも現存しています。 
									   
									  ただ、日本における西洋占星学の時代は長く続かず、 
									  鎌倉、室町、江戸、明治と完全に命脈が絶たれて、 
									  忘れられた占いとなっていたのです。 
									   
									  日本に再び西洋占星学がよみがえったのは、大正3年 
									  、1914年に隈本有尚(くまもとゆうしょう)氏が著した 
									  『天文ニ依ル運勢予想術』によってです。 
									   
									  ただし、この本はやや難しかったのでほとんど売れず、 
									  一般には普及しませんでした。 
									   
									  『占星学』でなく、『考星学』という名称が使われているのが興味深いところです。 
									   
									  ■中国で融合した西洋占星学 
									  一方、平安時代に西洋占星学的文献をもたらしてくれた 
									  中国では、『七政四余(しちせいしよ)』という名称 
									  によって西洋占星学が中国化され、さらには 
									  『子平(日本で言う四柱推命)』と組み合わせた 
									  『星平会海(せいへいかいかい)』という複雑な占いへと変貌させていきました。 
									   
									  そればかりではなく、七政四余や星平会海を基本にして、 
									  占星学を完璧に中国化した『紫微斗数(しびとすう)』と呼ぶ占いまで 
									  新たに誕生させているのです。 
									   
									  これらもろもろの占星学が日本であまり流行しないのは、 
									  生まれ時刻が判っていないと占いの精度が落ちてしまう 
									  ということと、盤を出すプロセスが複雑で占うのに時間がかかるからです。 
									   
									  このように、東洋(中国)占星学は、中国や日本だけの地域 
									  に限られる占星学ではなく、古今東西の占星学の集約 
									  であり、各地域や時代のエッセンスがことごとく凝縮された占星学といえるのです。
								   
									
									
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								   第2話  
  日本人ための日本人による東洋ホロスコープの使い 
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									  ■あなたの生活環境 
									  あなたは、ご自分を東洋人だと思いますか? 
									  それとも西洋人だと思いますか? 
									  もちろん、99%くらいの人は東洋人と答えるでしょう。 
									  では、あなたはアメリカ人的な生活と、中国人的な生活と 
									  、そのどちらに近い生活を送っていると思われますか? 
									   
									  多分、ここでは答えが分かれるでしょう。 
									  なかなか答えられない人も多いことでしょう。 
									  われわれ日本人は、分類から言えば東洋人ですが、 
									  現代の生活様式などはどちらかといえばややアメリカ的と 
									  思われるものの、総合的に考えれば東洋と西洋の中間を 
									  行くような生活を送っていることは事実です。 
									   
									  近年になって、上海などの一部地域は近代化が進み、 
									  巨大なビルが立ち並び、まるで西洋でもあるかのような 
									  生活様式に変わりつつあります。 
									   
									  近代化が進むことによって、洋の東西の格差はますます 
									  縮まっていくことでしょう。 
									   
									  西洋が東洋をあらゆる点でリードしている、という 
									  一時代前の神話は、目覚しいアジア諸国の成長によって 
									  しだいに通用しなくなりつつあります。 
									   
									  ■国境と占いの分野がなくなる占いの世界 
									  占いの分野においても、西洋式と東洋式の垣根は 
									  しだいに取り払われつつあります。 
									   
									  たとえば、風水という占いは、元々は中国の占いですが、 
									  欧米のほうがアジア諸国よりも先に火がつき、 
									  その後を追うようにして日本でもブームが巻き起こったのです。 
									   
									  近年は欧米の風水師によって書かれた著作が翻訳され、 
									  日本国内で出版されるケースが増えてきました。 
									   
									  中国の風水師による著作もないわけではありませんが、 
									  住宅事情や生活習慣の違いなどがネックとなって、 
									  ストレートに日本では受け入れられていません。 
									   
									  誤解の無いように述べておきますが、日本でもっとも 
									  知られている日本人の風水師の説くところの風水は、 
									  本場中国の風水とは似ても似つかないものです。 
									   
									  ■生まれた時刻を分かっていることを前提とした西洋占星学 
									  ホロスコープ占星学の分野では、欧米のテキストのことごとくは 
									  生時間が判明している人たちを対象として著述されています。 
									   
									  出生時不明の人は最初から対象外なのです。 
									   
									  そういう学問であり、占いであり、テキストなのです。 
									   
									  それなのに、日本の占星術師でそのことを念頭において 
									  西洋占星学を学び、実践している方はほとんどいません。 
									   
									  日本人の場合、生まれ時間まで正確に判明している方は3割程度、というのが現状です。 
									   
									  本当はもっと判るはずですが、日本人全体の意識として、 
									  きちんと調べようとする人は大体それくらいしかいない、ということです。 
									   
									  ここが問題なのです。 
									   
									  その結果、日本ではホロスコープといっても生まれ時間を 
									  省いたホロスコープが数多く作られ、生まれ時間が判明している人向けの 
									  欧米流解釈で判断されているのが実情です。 
									   
									  それならば、最初から出生時不明でも判断できる 
									  日本人向けの新しい占星学解釈が必要なはずですが、 
									  そういう努力をしている占星術師は極めて稀です。 
									   
									  ■カウンセリングのツールとしての西洋占星学 
									  もうひとつ西洋(欧米)占星学がそのまま採用しにくい理由が日本にはあります。 
									   
									  欧米の場合、カウンセリング制度が発達していて 
									  そういうやり取りに抵抗感がなく、ホロスコープに基づく判断とは言っても、 
									  実際には心理学的なカウンセリングも当然のように行われるケースが多いのです。 
									   
									  ホロスコープはあくまでも潜在的原因を探るための補助 
									  として採用され、占い依頼者もそれをごく自然なものとして肯定しています。 
									   
									  つまり、実際の出来事が先にあり、その原因とか理由を 
									  求めて占いを依頼するケースも多い、ということです。 
									   
									  日本の占い依頼者でそういうケースはほとんどありません。 
									   
									  その代わりのように、最近の日本で多いのは精神的に 
									  癒されたい、という目的から占いを依頼してくるケースです。 
									   
									  ■フォーチュンソフトがいう実用的なホロスコープとは 
								   
									  これらの事情を踏まえた上で、企画・採用されたのが 
									  新しい東洋的解釈をふくめたホロスコープであり、判断技法であり、 
									  最終メッセージなのです。 
									   
									  東洋(中国)的な色彩も加えられているために、 
									  西洋(欧米)占星学によるオーソドックスなホロスコープ 
									  とはいろいろな意味で違っています。 
									   
									  考えてみれば、われわれ日本人は中国をはじめとする東洋の文化も、 
									  アメリカをはじめとする西洋の文化もそれぞれに吸収しながら、その一方で 
									  日本的な文化や伝統を守り続けて今日まで来ました。 
									   
									  占いの世界でも、西洋かぶれや東洋かぶれの人は 
									  沢山いますが、古今東西の占星学知識を総合的に吸収し、 
									  日本の魂を加えた最新のホロスコープこそ誰もがひそかに 
									  待ち望んでいた答えであると信じ、あなたの精神的支柱 
									  としてお届けいたします。 
									   
 
									
									 
									  
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									第1話 書籍にまどわされる日本人
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									日本人ほどまじめに書籍を読みあさる民族は非常に珍しいでしょう。 
										 
									遣唐使の時代から、日本人は中国の書物を学び、近代文明の基礎を 
											作ってきたといっても、よいくらいです。 
										 
									しかし、あくまでも、中国の書物をそのまま丸呑みにするのではなく 
											独自の解釈で応用してきたからこそ、遣唐使たちが持ち帰ってきた文明が 
											今も日本に息づいているのだと思います。 
										 
									空海が最澄にたいし、愛の奥義を書いた経典の貸し出しを拒否して 
											不仲になったことは有名ですね。 
										 
									その経典には、SEXのことが細かくかかれてあり、いまでいうポルノ小説と 
											あまりかわらないという一面があったからです。 
									つまり、表面的にそれを解釈していませば、SEX教団ができてしまうことを 
											恐れた空海は、最澄に書籍の貸し出しをすることを拒否したわけです。 
									実は、運命学においても、これと同様のことがいえます。 
									本当に身に付けるためには、実践で練習するしかないのす。 
									柔道の達人がその講習会をVTRで録画して、そのVTRを一生懸命 
											学習すれば、あなたは、柔道の達人になれるのでしょうか? 
									剣道の本を読んで、学習したら、街で不良高校生にからまれた場合 
											実際にそういった不良達を、棒でやっつけるような技術が身につくので 
											しょうか? 
									これと同じことなのです。 
									理論をいくら勉強しても、限界があるのです。 
									
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									第2話 実用的な四柱推命を身に付けるには
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									ずばり、星の意味を徹底して覚えることからはじめましょう。 
									つまり、10個の干、12個の支、10個の通変星、12個の12運星です。 
									プロとよばれる占い師さんで、職業として食べていける人たちと話してみると 
											例外なく、1つの星で30分くらいは、とつとつと話すことができます。 
									12運星で絶の人は、と質問すると、「そういえば、若くてポルシェにのっている人が多い」 
											では、金持ちか?と質問すると「ポルシェに給与の70%を使っているだけ」 
											「ポルシェでないと、車は買わない主義」「そういう、絶対主義みたいな感覚をもっている」 
											「つまり、ロマンチストね」といったように、次々に、回答がかえってきます。 
									このように、自分の経験から、言葉がいくらでもでてくるのが、プロの占い師の条件なのです。 
									格局がこうだから、用神こうだから、忌神がこうだから ・・・と説明する占い師は 
											例外なく、プロとして生活が成り立っていません。 
									ここでは、生活していけるだけの、お金をかせげる占い師になるための 
											実用的な四柱推命というのがテーマですから、ちょっと極端に書いていますが、実際そうなのです。 
									ですから、今から、サイドビジネスとして、あるいは、生計をたてていくための学習をしたい 
											というのであれば、実例をたくさん、学ぶことです。 
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