ここでは、四柱推命の十干から、性情と対応の仕方などを診断する理論について説明します。
四柱推命でいう、日柱の甲乙丙丁戊己庚辛壬癸という10個の干は、その人の性情を意味します。
本ソフトでは、この四柱推命用語を次のように分かりやすく命名しなおしています。
【長所】
・本質が大樹の人は、大樹の如く人よりもプライドが高く、人に勝ることが好きです。また、正直で曲がったことが嫌いです。規則や規律を意外に重んじるので、学校などでは堅苦しさを友達に与えることもあります。
【短所】
・横柄で人に命令するのが得意で、気が短く、見栄っ張りで実力もないのに虚栄をはることもあります。
【長所】
・本質が草花の人は青信号でも、左見て右見てまた左見て渡るタイプ。他人に気を使い神経質な面があります。しかし、優しく温和で心に害を持たない長所があります。草花は、自分から他のものに影響を与えることはありません。すぐには絶対行動せず、時が熟すまでじっと待つタイプです。
【短所】
・自信のなさが災いして、他人から影響されやすい傾向があります。人に頼ることが多く、気が小さくなりがちです。
【長所】
・本質が太陽の人は腹にイチモツがなく、陽気で公明正大です。他人からの影響は受けず、命令されるのを嫌います。どちらかと言えば自己が中心に、世界が動くという面があります。学校や社会に対し、自分の存在と価値をアピールしたくてたまりません。太陽は全ての万物に光りを注ぐので面倒見は良い方です。自分のペースに周囲を巻き込んでしまいますが、結果的に周囲が迷惑することも多いのです。
【短所】
・自己が中心になりすぎて、周りの迷惑や心情に細かい配慮をしない、ワンマンの傾向があります。
【長所】
・本質が丁の人は火の如く、情熱的で風流で知的な考え方をします。自分から積極的に外部に働きかけるような行動は少ないのです。基本的には楽天家で、何があっても極端には落ち込まない性格です。
【短所】
・あまり短所とは言えませんが、どちらかというと受動的なので誘われたら断るのが苦手です。
【長所】
・本質が山岳の人は何と言ってもタフで逆境に強く、社交性があります。言いかえれば、順応性があり要領が良いため、学校の先生から信頼性を勝ち取るという性情があります。即断即決といった行動の敏捷さはありませんが一度決定したことは、最後まで辛抱強くやりぬく頑固さと勤勉さがあります。
【短所】
・要領良くやろうと考えすぎて、強情になりやすく理屈っぽい傾向もあります。
【長所】
・本質が田園の人は、何を植えても良く育つ土壌のように、愛情豊かで人気者になりやすい特徴があります。人間的には優しく柔軟で強い正義感を持ち、母なる大地のようなタイプです。この人がいるだけで周囲がなごやかになり、学校のクラスや部活には欠かせないタイプです。
【短所】
・その反面、色々と迷いやすく、大胆に決断して実行するということが苦手です。
【長所】
・本質が鉄の人は、実行力があります。反面、友人関係では、相手の迷惑などを深く考える前に、ガムシャラにやるため摩擦が発生しやすいのです。赤信号でも平気で渡る豪気な個性の反面、美しい芸術・絵画・自然などを愛する感性豊かな長所があります。
【短所】
・強引が悪い方に出てしまうと、粗野で計算高く、強情という傾向もあります。
【長所】
・本質が宝石の人は美しい宝石の如く、上品ですが、大変傷つきやすいのです。つまり、先生、友達やTVなどの影響も受けやすいナイーブな面があります。鋭く相手の出方を判断し、状況に応じて、自分の立場を変えることができ、友人と摩擦を起こすことができません。
【短所】
・気が小さく神経質で疑い深い傾向もありますが、その分忍耐強いのが特徴です。
【長所】
・本質が河の人は大河の水の如く、流れる水のようにいつも計画的な思考をしています。つまり常に行動しながら頭の中では戦略を練って自分を作り上げていきます。規則や束縛を嫌い、本当の自由を求めて冒険的な行動が得意です。
【短所】
・気が短くせっかちで、自分の考えをゴリ押しをして先生とトラブル起こしたりします。
【長所】
・本質が雨の人は雨の水のように、色々なことに対し面倒見が良く沈着冷静に行動します。決して慌てることがありません、言いかえれば引越しや転校といった環境の劇的な変化を好みません。 奉仕的性格があります。
【短所】
・冷静さが行き過ぎると、冷淡な行動をとることもあります。あまり積極的に人と関わることが好きではないのです。
人から命令されるのが何よりも嫌い。自分の実力があっても、なくても、とにかく命令されると「怒り」に似た感情が湧いてきます。ですから、実力のある部下から鋭い指摘をされるのも嫌いで、怒りを感じます。人にへりくだって、教えを請う精神が足りません。自分より年下や役職の低い人間に対しても、丁寧な言葉使いをして、相手の意見を良く聞くことです。
人から非難されたり、協調してやっていけないと、緊張し、萎縮して弱気になってしまいます。つまり、万難を排して前に進むという精神的な強さはありません。もともと、無理して強引に物事を推し進めるよりも、うまく人と協調しながら、和を保ちながら、つきあいを続け、その中で少しづつ自分の考えを主張していくようなやり方の方が向いています。
社会から脚光をあびない立場に追いやられると、嫌がります。では、脚光をあびる立場になるとどうかといえば、自分の思っていることが顔に出るタイプですので、戦略的な対応が要求される場面では、トラブルが多発します。腹に一物をもつことができない精神です。もともと、うそが下手ですし、戦略的な思考も得意ではありませんので、そういったことが要求される環境には自分を置かないことです。
穏やかで知的好奇心をもったやさしい感情をもっていますので、意外に取り越し苦労が多く、ここ一番という時に大胆な発想で前に進んでいくことができません。また、とにかく実利になれば良いという発想が苦手で、いつも自分の手がけている仕事が社会の役に立っているかどうかを考えていますので、苦労が絶えません。実績と実利と結果だけを求められる競争社会ではつらいものがあります。が、そこで無理しないことです。あなたの良さを理解しない組織や上司とは、堂々と議論しましょう。
要領よく、効率的にやることばかり考えていますので、いつも考えています。その結果、こだわらなくても良いことに、こだわってしまい、重要な本質を見逃してしまうことも多々あります。やらなくても良いような努力をしてみたり、不要な全集をつい買ってしまうような、自分勝手なこだわりの精神です。もともと、長時間の思考は得意な方ですが、思考することよりも、まずは、行動してみて周囲の反応を見るといった姿勢の方がうまくいきます。
いつも楽しむこと、遊ぶこと、うれしいことはないか、ということばかり考えています。ですからあまり、規則を遵守したり、規律正しい生活ではありません。できれば、楽をしたい、仕事をしたくないという怠けの精神があります。放っておかれると、どこまでも遊んでしまうので、上司や家族にしっかりと管理される位がちょうど良いと思って、自ら進んで管理される環境を作っていくことです。
自分の感性と感覚で、周囲の動向には関係なく強引に行動してしまいます。人の意見を聞くことが不得意で、聞いていても、実は聞いているふりだけです。そのため、周囲から反発されて悲しみのストレスがたまりますし、精神的な弱点にもなります。自分の感性を信じることは良いのですが、あまりそれを主張しない方が良いのです。
真面目にこつこつとやるのですが、辛抱しなくても良いのに辛抱する傾向があります。ですから、必要以上に、悩み苦しみ、固執する傾向があり、それでストレスがたまりますし、精神的な弱点にもなります。あまり、自分の内だけに、悩みや問題をかかえないで、気軽に上司や部下、同僚に悩みを話しましょう。あなたにとっては、大きな問題でも他人からみればささいなことが多いので、聞いてもらえるだけで心が開放されます。
いつも、先手先手を考えて行動しようとするあまりに、考えすぎてしまいます。その戦略性は、上司や部下にもなかなか理解されずに孤軍奮闘するものです。あまりにも、周囲が理解しないと、周囲は自分の価値を認めないレベルの低い連中だというようにみなしていまいがちです。そうなると傲慢になってストレスがたまりますし、精神的な弱点にもなります。いつも、先読みをするということは、恐怖心が深層心理にあるということですから、あまり1人で考えずに、何でも気軽に話し合える友人をもつことです。
急激に会社の方針や生活環境が変化したり、ということに対して恐怖心が根底にあります。ですから、競争の厳しい社会で、日々緊張していなければならないような仕事をやるとストレスがたまり、精神的な弱点にもなります。あまり急激な変化のない保守的な仕事を、継続してやる方が精神的には楽です。
ここでは、今までの10通りの性情に対しどのように対応していったらよいのかを説明します。もちろん、個性別に対応すべきものと、そうではないものがあります。
最初に年代別に万人に共通する重要なことを説明します。
●幼児期-授乳
母親とのスキンシップが何より重要です。目を見て授乳することもスキンシップです。黙って授乳しないこと。いつも優しく語りかけること。TVなどを見ながら授乳するのは論外です。
●愛情
この時期に結んだ縁は生涯消えません。逆にこの時代の愛情が足らないと、思春期になって異性に対し異常な性行動をとる傾向があります。つまり親から満たされなかった愛情を他の異性で満足させようとする異常行動をとります。
女子高生がワルイ男に騙されて妊娠したり、男性であってもワルイ女に引っかかって責任を取らされたりする事件が起きます。
この行動が同性に向けられた場合には、イジメをする側(本心は自分を愛して欲しい)になってしまう場合があります。●保育園と家での行動が違う
保育園では、無理してXXXXしなければならないという心情で行動している場合にそうなります。情のレベルが成長するまで家では甘やかせてあげましょう。時がくれば、自然に甘えなくなるものです。
●五感教育
見る 聞く 触る 味わう 嗅ぐ という五感で自然の豊かさ、神秘、芸術を感じるものです。TVや絵本では、それは感じることができません。しかし親がまずそれに感動する豊かさがないと効果は半減します。花を見ても親が感動する豊かさが何よりこの時期の子供には必要です。
●小学校3年まで
この時期には善悪教育を中心に徹底して行います。学校の成績さえ良ければ誉める親が多いのですが、これでは、成績さえよければ何やっても良いという身勝手な大人・身勝手なエリートになってしまいます。
善悪をハッキリとわからせるための体罰はこの年齢までは構いません。万引きや窃盗などは、近くの交番のお巡りさんに協力してもらって叱ってもらうことも良いでしょう。制服姿の警官は、子供にとっては怖い存在だからです。おとぎ話、神話、童謡、聖書物語など普遍性のある物語で良心に訴えかけるものが良いでしょう。この時大事なことは、親が心情を込めて話すこと。ただの本の棒読みではだめ。●小学校4年から中学生まで
親の生き方の真似をする時期です。親の言葉を聞くよりも、親の行動を観察する時期です。暖かい家庭づくり。夢や希望を追求していく段階。自分の住んでいる地域の歴史などの研究を一緒にやることも良いでしょう。
四国であれば弘法大師の話や神社の歴史を訪問するのも良いでしょう。北海道なら先住民族のアイヌ人に関する資料館を訪問するのも良いでしょう。物事を理論的に理解しようとしますので、体系的に筋が通った話が重要です。
親の行動と言うことが一致してなければ子供は親を尊敬できなくなる時期です。子供には勉強しなさいと言いながら親が勉強しないで深夜TVを見ているようでは、子供は納得しません。
●高校生になったら
1人前の人間として対応することです。もう親の権威で指示したりすること自体が無意味な年齢です。子供は自分が天から与えられた個性は何なのか?を知って将来設計をする時です。自分の人生に責任を持たなければならない時期です。
親の個性や能力では、子供の個性は計ることができません。登校拒否の根本問題は、学校に行かないことではない。学校に行く目標がないことです。
目標がないと行動する気にならないのは当然です。目標がないのに、学校に行くのは、ただ給与をもらうためだけに会社に嫌々ながら行くサラリーマン以上に面白くないことです。目標を一緒に探してあげましょう。
この子供は、プライドが高いので、頭を押さえつけられるのを何より嫌います。ですから親は命令調で叱ったりしてはいけません。反発と憎しみしか湧いてきません。ですから、人前で叱ることはタブーです。プライドの高さを利用し、権威のある先生に弟子入りさせるとか、権威のある学校に入れるのも良いでしょう。エリート意識を持たせることも重要です。
この子供は、意外に人に左右されやすいので、友達を良く選んであげましょう。ワルに引きこまれるとそこから抜け出すことは自分の力では不可能です。「全ての責任は持ってあげるから自由に遠慮なくやってごらん」という育て方が基本。心配させたり、気を使わせない方が良いのです。
この子供は、華やかな舞台で活躍するのが何よりも嬉しいはずです。何かにつけて人前にでたり、役を任したり、舞台に立つ機会を与えてあげましょう。悪には染まりにくいのですが、人にも影響されません。人の心を教えるのは親の義務と思って、育てるのが基本。
この子供は、正義感が強く、曲がったことが許せません。ですから、理不尽な大人の習慣を押しつけてはいけません。善悪をハッキリと説明し、納得させることが重要です。誘われたら断れないので、悪友には気をつけることです。人を傷つけるのが何より嫌いなので、大人の観点から、友達を非難することもタブーです。何事も丁寧に教え諭すような接し方が基本。急激な変化や成功などを望んではいけません。
この子供は、要領よくうまく立ちまわることが得意ですので、社交性を伸ばしましょう。なるべく組織やグループの中に入れて友達付き合いをさせることが個性を伸ばします。親にも、先生にもなかなか本音を言わないので、本音を言ってきたらじっくりと時間をかけて100%の真心で聞いてあげることが基本です。多少のキツイ叱り方でも平気な子ですから、安心して叱って下さい。
この子供は、気に入った友達や、大好きな両親と一緒に楽しく過ごすことが何よりも嬉しいのです。ですから、ゲームや遊びをしてもその勝ち負けにはこだわらずプロセスが楽しくなる工夫をしましょう。1人でさせる遊びは好みません。人の感情には敏感ですから感情的な叱り方をすると、自閉症になります。一言一言、じっくりと、心にしみわたるような叱り方が基本です。理論先行の叱り方もだめ。
この子供は、親や周囲の意見よりも自分の感覚を何よりも信じて疑いません。ですから、時に暴走しますが、その動機が善である場合は、暴走はある程度大目に見てあげましょう。自分で納得するまでやらせることです。しかしその動機と判断が悪である場合には、徹底して叱っても良い子です。
この子供は、細かい所に気がつくのでうまく組織や集団にとけ込みますが、いじめっ子には近寄ろうとしません。今の社会環境を考えると、たくましい、ワンパクな子供と一緒に遊ばせた方が良いでしょう。親も少々の子供同士のケンカなどには関与せず、強さと独立心を育てていくことが重要です。しかし、神仏など精神世界に関心を持つので、宗教的な情操教育が基本です。智謀知略的な経済活動優先のような教育では才能がつぶれます。
この子供は、今日は何をしよう・明日は何をしよう・お金が貯まったら何をしようかといつも戦略思考をするのが得意です。ですから親が理由もなしに子供のお年玉を取り上げてはいけません。行動の結果を見るのではなく、そのプロセスで何を考えたか?を聞いて一緒に考えてあげましょう。また親の行動も1ツ1ツ面倒がらずに、なぜそうするのかを説明してあげましょう。心の中はいつも、なぜ?という疑問がありますので、それが解決できないと喜びが湧かない子です。
この子供は、見かけは柔軟ですが、自分の考えを親や先生から無理に変更することを何より嫌います。一見して親の言うことを聞く振りが得意ですが、実際は聞いていなくても気にしないことです。頑固さは自己主張という能力の根本と理解しましょう。それだけに幼児の頃から、善悪の教育、宗教的な精神教育をやっておくと、大人になってから悪いことに手を染めることはない子です。