十二運星で「帝旺」の子供は、
ロジックや文法がとても嫌い
親のエゴをなくすことから子育てははじまる
多くの人は、生まれたときから、親や学校の先生や友人から
影響を受けながら成長していく。もしあなたの親が学歴がなくて
現実の社会で苦労したゆえに、あなたに勉強をしろと押し付けて
きたのならそれは親の愛ではなく、親のエゴである。本当は自分
がもっと学歴が欲しかったという自分のエゴを子供におしつけて
いるからである。子供は学校の勉強が嫌ではやく社会に出て働き
たいのにそれを許さない。子供に勉強しろという親のほとんどが
エゴである。子供はエゴを押し付ける「いけにえ」なのである。もしあなたの親に学歴があるにもかかわらず、現実の社会で失敗
したがゆえに、学歴なんかどうでもいいと言うのであれば、それ
もエゴである。自分の失敗を子供に押し付けているだけである。子供がたまたま学校の勉強が得意で大学に行って研究したい学問
があるのにそれを馬鹿にすることで、うさばらしをしているので
ある。やはり、子供は「いけにえ」である。あなたの親が学歴があっても、なくても、あなたの個性を理解して
学問に向いていると判断して学歴をつける才能があると言う親なら
エゴのない親である。もしあなたの個性が学校の勉強にむいておら
ず早く社会に出て働きたいというタイプであればそれを理解して
色々な職業を見せて回るという努力をしてくれる親なら、エゴのな
い親である。
エゴのない親とは?
そう、エゴのない人というのは、自分の個性や自分の希望や自分の
劣等感や自分の優越感や自分の苦しみを子供に押し付けないものだ。子供は子供の運命があり、それを静かに観察してその運命通りに生
きれるように手助けをするのがエゴのない親である。ほとんどの場合
、親の経験は子供にとっては無用の経験であることが多い。親の経験
は子供には役に立たないと思っている親ならエゴはないと思っていい。親が子供に教えなければいけないことは心は巧妙に自分を騙すウソ
をつき続けるという人間の構造と仕組みだ。人は、1日のうち、何
回も、いや何百回も、できない理由を探しまわり、前に進めない理
由を探しまわり、欲求に素直に向かおうとしない。だから、ほど
ほどの人生でいいとか、ものごとは中庸でいいとか、人から嫌われ
たらいけないとか、先祖参りは重要だとか、法事は参加すべきとか
つまらない道徳教育を親は子供に知らず知らずのうちにしてしまう。
道徳を語ると子供は道徳を軽蔑する
道徳を語るその人の顔を見て、純粋な子供はこんなふうな大人には
なりたくないと決意するものである。道徳を語る人は、顔が不満だ
らけであり、元気がなく、生きていて楽しいという感じはしないからである。筆者の子供(十二運星が帝旺)の事例をあげよう。
英語のテストが20点の根本原因
筆者の子供が中学校で最初の英語のテストが20点だった。
そこで、学校の教科書を見て英単語の試験をつくってみた。1月
から12月の英単語、春夏秋冬の英単語、走る、遊ぶ、食べると
言った、レベルの単語で100問作ってみた。試験をやらせてみる
と100問中10問しか正解しない。なんで?と思って学校の宿題
や授業のやり方を毎日チェックしてみた。その結果、英単語を覚え
るような宿題がなく、授業のやり方も文法中心で面白くないのであ
る。単語帳をつくるということも知らなかった。テストでいい点数
をとる子供は、熟で勉強しているからいい点数を取れると言う。そして、子供は自分は頭が悪いと思っている。さて、どうしようか?
ポイントは十二運星が帝旺の子供は、学校の先生が教えるややこし
い文法を聞くと、頭が真っ白になるという特徴である。子供は学校で教える英語や数学は大嫌いであるが、好奇心は旺盛で
ある。そこで、学校で習う単語を使って、英作文を毎日20問作っ
て暗記させることにした。私は歩いて学校に行く。私はバスで学校
に行く。私は馬で学校に行く。私はバスに乗らなかった。私はバス
に乗った。私は朝5時に起きた。私は十勝牛が好き。私はアメリカ
牛が嫌い。という日本語を英作文にするのだ。それを3ヶ月間継続したら、テストは70点になった。子供は驚い
ていた。20点の頭だと信じ込んでいたのに平均点を上回ったから
だ。そこではじめて、筆者は子供に言った。「頭が悪いと言って、
頭のせいにするな。」「頭は怒っているぞ。」「正しくは、学校で
やる勉強、もっと言えば学校の先生が嫌いだろ。」「だったら、そ
れは嫌いでいい。面白く英語を教えることができないのは先生が怠
慢だからだ。」「ただし将来外国人の友人と会話したければ、英語
の単語と簡単な作文だけはやったほうがいい。勉強のやり方は教え
るから。学校の勉強はしなくていい。学校には給食を食べに行くつ
もりで行ったらいい」と、アドバイスして、それ以降は、筆者が毎
日英作文の問題を作りつづけている。おかげて、1人称やら3人称
やら、Be動詞やら一般動詞やら、否定形やら、過去形やら、こん
な学校で習う文法が分からなくてもテストは70点をキープしてい
る。こうなると、子供は単純で、自分の頭は平均点並と思いこんで
いる。あいかわらず、現在進行形とかの文法を習った日は、頭が真っ白に
なっていて、「文法なんていらない」と叫んでいるが・・・
できない言い訳をしたがる巧妙なマインド
さて、ここで分かるのは、子供のマインドは巧妙に逃げていた
のである。頭が悪いからという理由をつけて、テストができない
理由を正当化していたのである。そうではなく、学校で習う英語
が嫌い、先生が嫌い、ややこしい文法が嫌いだ。でも会話的な英
作文をそのまま覚えるのは嫌いではない。そういう心の心理を自
分で気づかせることができた。文法は嫌いだが、普段の生活をそのまま英作文にするのは苦痛で
はない。だったら、文法を無視して好きな手法でやるだけでもテ
ストはそこそこ点数が取れるものだと理解したのである。重要なことは、巧妙でずるいマインドの癖を、そのままにして
おかないことである。できないなら、できない理由を探求してい
ってその根本原因をつきつめることである。それをやらないと、
ほどほどの幸せ、ほどほどの人間関係、ほどほどの豊かさ、で
いいというマインドに凝り固まってしまい、その結果、苦渋に
満ちた、恨みだけが蓄積される生き方をしてしまうのである。女性がこういう恨みの多い生き方をすると子宮と乳がやられる。
愛を育む器官がまず、死ぬのである。巧妙でずるいマインドの癖と戦う術さえ、マスターしていれば、
自己の内面に無限にあふれている潜在エネルギーからエネルギー
をくみ出して面白い生き方ができるのである。親が子供に教える
ことは、ここ、つまり自分の内面を探求するということである。占い師や占いカウンセラーも同じである。相談者の内面を、自分
で探求させる。その手助けをする役目が、占い師や占いカウンセ
ラーという職業なのである。筆者の子供の場合、巧妙でずるいマインドの癖の傾向は、四柱推
命の十二運星の「帝旺」で予想がつく。自分の内面の傾向に気がつくと、将来の自分の方向性を自分で決
めることができる。学校の勉強は向いていない。だったら、中学
校を卒業したら、社会に出るという決断をしているみたいだ。大学の入学式に親が参加するというなんとも情けない状況がある
が、親は18年間も子供に何を教えてきたのだろうか?自立の
精神が育成されていない学生は、どんな企業だって採用したくは
ない。