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方位の実際の使い方

 

「方位」という言葉の定義


「方位」という言葉を扱う書籍やソフトは市場に氾濫しておりますが、それでは「方位」の定義とは一体何なのでしょうか? 例えば、大阪に住んでいる方が、東京に”日帰り出張”したという場合、それは東の方位に出かけたという言い方をしますが、その場合、奇門遁甲の「日盤」で東の方位を見て吉とか凶とかを判断して良いのでしょうか? いいえ、判断してはいけないのです。奇門遁甲でいうところの方位とは「トキの変わり目を2つ超すと方位が発生する」という明確な定義があるのです。

すなわち、日盤を使って方位の吉凶を論ずる場合には、中国占星術で言う日の変わり目は午後11時ですから東京に2泊しないと東に行ったという方位の効果は出ないのです。

同様に、時盤を使う場合には、奇数時刻を2回超す必要がありますし、月盤を使う場合には、節入り日を2回超す必要がありますし、年盤を使う場合には立春を2回越す必要があります。

 

 ==== トキ1 ==== トキ2 ===== トキ3 ====

 トキ2の方位効果を利用したいなら、赤の部分を、その方位で過ごさなければなりません。

 年なら、立春を考慮し、月なら、節入りを考慮し、日なら午後11時を考慮し、時間なら、十二支時刻を考慮するということです。

 

中国占星術に慣れない方のために、こう考えれば安心だという観点から説明すると以下のようになります。


(1)時盤を使って方位の吉凶を判断する時
その方位に最低4時間いると、方位効果があらわれます。


(2)日盤を使って方位の吉凶を判断する時
その方位に最低2日いると、方位効果があらわれます。

(3)月盤を使って方位の吉凶を判断する時
その方位に最低2カ月いると、方位効果があらわれます。

(4)年盤を使って方位の吉凶を判断する時
その方位に最低2年いると、方位効果があらわれます。

 

 

凶の方位に出張などをしなければいけなくなった時の対応

例えば、東京から北の方位へ2泊の出張に行かなければならない時、日盤で調べるとその日の北の方位の天盤が「庚」の凶格であった場合と仮定します。


ここで、方位効果は「トキの変わり目を2つ超すこと」という定義を思い出して下さい。つまり北という方位の場所に2泊しないと方位効果は出ませんので、1泊目と2泊目の宿泊場所を思い切って変更して北の方位から外れれば大丈夫です。

奇門遁甲でいう方位は、八方位ですから45度の角度の北の方向から外れる必要があります。または、同じ場所に2泊する場合でも、北の方位から一瞬でも外れた場所に移動するだけでも構いません。