本能力診断ソフトで使う用語と四柱推命の用語との関係

 

 本商品では、通常の四柱推命の用語を使ってはいません。次のように用語を分かりやすいように規定しなおしています。

・比肩と劫財を「比劫」といいますが、本商品では、「人指向型」。

・傷官と食神を「食傷」といいますが、本商品では、「心の開放型」。

・正財と偏財と「財」といいますが、本商品では、「納得・支配型」。

・正官と偏官を「官」といいますが、本商品では、「管理型」。

・印綬と偏印を「印」といいますが、本商品では、「好奇心型」。

 

・「人指向型」の説明
   

  

1人で構想やプランを練って戦略的に細かい仕事を進めていくといったことは苦手です。そういったことよりも、人と会ったり、交渉したりしながら人の輪つまり人脈を広げて行く能力が基本なのです。何事もコレと思ったことは会社の方針や上司の指示など関係無く熱心にやるので、仲良しグループや派閥などを超越して社外にも人脈を形成していく能力があります。特に営業などの実績が数値で表される分野では他人に負けることが悔しくてなりません。同様に、競争社会で競合他社に負けるのが大変悔しく思うタイプです。ですから、そういった競争心や人脈形成能力を生かした職種が適性です。

詳細能力診断では、さらに「人指向型−独立」と「人指向型−闘争」に分類しています。
この絵は、どうしても他人に負けたくないという行動になる人指向型の行動を意味しています。


・「心の開放型」の説明

       

 

社会・国家に対し何か役に立ちたいという奉仕の心があります。そのために自分の持っている感性、才能、能力を使いたいという才能なのです。人とは一風変わった感性で、普通は気づかないことを鋭敏に感じ取るセンスがあります。すなわち、徹底したこだわりの職人、未来技術を担うエンジニア、宗教家、社会革命家といった職種が適性です。何を見ても聞いても人とは違った観察眼・意見を持ちますので、人との摩擦やトラブルは発生しやすいでしょう。

詳細能力診断では、さらに「心の開放型−功名」と「心の開放型−鋭敏」に分類しています。
この絵は、こだわりをもって考える心の開放型の行動を意味しています。


・「納得・支配型」の説明


       

人が何を求めているのかを読み取る天性の能力があります。つまり人がどういったことに満足し、喜び、何をしてもらいたいのか?を察知する能力です。それが社会人として訓練されるうちに、マーケット分析能力に発展していくでしょう。すなわち、事業家、営業企画、開発のリーダーといった職種が適性です。TVのニュースを見てもその背景や隠された本当の内容は何なのか?を常に研究するような生活を続けていけば事業家としての才能が開花するでしょう。

詳細能力診断では、さらに「納得・支配型−統率」と「納得・支配型−堅実」に分類しています。
この絵は、計算しながら行動する、現実派の納得支配型を意味しています。

 

・「管理型」の説明
    

               

 

秩序がないところに秩序を作りそのルールを守らせる組織管理能力があります。会社では上司の補佐役、秘書、中間管理職といった職種が適性です。つまり一匹狼で仕事をするのではなく、組織の一員として活躍できるような職業が良いのです。もっと言えば、良い先輩や良い経営者が多くいる会社では、どんどん成長するタイプです。逆に悪い上司や経営者であっても謀反を起こすことはできず、会社が傾くまで我慢し続けるタイプです。退職金を上乗せしても、早期退職を嫌がるタイプです。

詳細能力診断では、さらに「管理型−革新」と「管理型−保守」に分類しています。
この絵は、規律正しい行動を重視する、管理型の行動を意味しています。

 


・「好奇心型」の説明
    
        

 

 型にはめられた窮屈な会社や、組織、就業規則がうるさい社則がある会社の中では才能が発揮されにくいタイプです。自由奔放な枠のない環境におかれると独特のノーベル賞級の発明や企画をすることもあります。しかし、その発案は実利に結ぶつくかと言えば、そこのつめは甘いタイプです。何でもどんどんと挑戦させてくれるような会社、そして実績を数値だけで決めないような会社であれば職種は何でも良いでしょう。できればチームの一員として働ける環境が良いでしょう。

詳細能力診断では、さらに「好奇心型−多才」と「好奇心型−素直」に分類しています。
この絵は、何にでも関心をもって、やりたがる好奇心型の行動を意味しています。

 

歴史上の人物に例えると

 

 ここで注意していただきたいのは、実際の歴史上の人物の四柱推命の命式がこの能力に該当するということではありません。あくまでも能力診断における通変星の理解を深めるためによく知られている歴史上の人物を登場させたということです。

 また、歴史上の人物 の評価は、TVの歴史関係の情報などで皆さんが良く知っておられるだろうと思われる情報、人物のイメージを想定しています。

・「人指向型」     最澄

    

最澄・・・空海のライバルとして同じ時期に密教を日本に伝えた人物です。空海が直感的あるいは霊感的に密教の奥義を短時間で悟ったことに対し、最澄は空海が持ちかえった原書の1文字1文字を熟読し学術的に習得した人です。最澄は空海に対するライバル心が強すぎて、空海に本を借りることまではしたのですが、直接教えを請うことを拒んだ経緯があります。最澄の開いた比叡山が学術指向であるのもここに原因があるのです。

このような強烈なライバル心をもっていますので、とにかく競わせる環境で仕事をすると発展します。しかし、素直に人に教えを乞う姿勢も訓練しないとただの使えない頑固者になってしまう可能性もあります。

 

・「心の開放型」   織田信長

    

織田信長・・・時代の常識をことごとく打ち破り、まだ世界という意識がほとんど夢物語であったこの時代に自分なりに世界を制覇する戦略を練っていたとは驚くべき感覚であり才能です。奇抜な格好をしたり、独特のパフォーマンスをするのも信長の鋭い感性によるものです。

つまり、型にはまらない、型破りの考えをこのタイプはもっていますので、上司の常識や経験で判断しないようにしましょう。むしろこの人の感性をなるべく認め、そして育てていく大きな心が上司や幹部には要求されます。恩は忘れないタイプですので、将来は大きな働きをしてくれる可能性大です。

 


・「納得・支配型」   徳川家康

  

徳川家康・・・ 大名の心を読みながら、綿密な戦略と計画を練って徳川200年の基盤を作った家康と同じ才能です。従って、上司から厳しく叱られたり、あるいは誉められたり、とにかくいろいろな経験をさせればさせるほど、人の心情が理解できる人に育っていきます。人の心情が理解できるようになると、その人に適した対応の仕方やサービスの仕方も自然に分かってくるのです。

つまり、そういった積み重ねが、この人を家康のような戦略家に育てていくコツなのです。このタイプの能力は訓練されないと開花しませんので、この人の上司や先生は、厳しく指導することです。

 

・「管理型」  豊臣秀吉

 

   

豊臣秀吉・・・・織田信長という主君に管理されている間は、才能を発揮して実績を認められた秀吉ですが、トップに立ってしまってからは何をやって良いかわからずに朝鮮出兵といった愚作で自滅したのです。つまり、このタイプは信長のような名君に仕え、方向性やビジョンを与えられて、具体的なやり方なども管理されてはじめて部下をうまくまとめることができるという才能です。

名君に出会えるかどうかで、このタイプの人生は大きく変わっていくことでしょう。名君に出会えば、本人さえ驚くような急激な発展をすることもあります。一方で良き指導者に会えない場合は、能力が発揮されないままで生涯を終わってしまうでしょう。

 

・「好奇心型」   空海


     

空海・・・密教の真髄を短期間のうちにひも解いた一種の天才的思考ができるタイプです。最澄が書物の文字に書かれてある1字1句にこだわったのに対し空海はダイナミックに右脳的・直感的・霊感的にその真髄を理解しました。男性のシンボルが空海ゆかりの神社に行けば必ず飾ってあるのもその象徴でしょう。このタイプは、こういった右脳的才能ですので、緻密な戦略や計算の上に立脚する行動はあまり得意ではありません。

ですから、このタイプの能力をもった人の上司は、面白いアイデアを立案させることは良いのですが、それを具体的に商品にして、実利を得るところまでもっていく過程においては他の人をサポートにつけるべきです。財務・会計といった精密さが要求される事務職には向きません。

 

 

能力別 目標となる有名人は?

・「人指向型」


 人との競争、競合他社との開発競争に夢中になり、口論もしますが根を持ちません。競争に勝ち残るパワーと気力を活用していくと才能が開花します。結果的に見れば独立独歩の人生で必ず上司や権力者と騒動を経験することがあります。

スポーツの分野では、張本勲(3000安打)、星野仙一(燃える男)、落合博満(打者)、柔道の田村亮子(最低でも金メダル最高でも金メダル)。ビジネス分野では世界中に人脈を形成した、盛田ソニー元会長があげられます。また、自己資本で現場から起業した経営者よりも、銀行や投資家から資本を投入してもらって起業するタイプ。当初から社員を大勢雇い、見栄っ張りの経営者が多いのも特徴です。

 

・「心の開放型」

 オープンな心で物事に取り組む才能です。自分の才能を生かして社会に名を残したいという欲望は人よりも強いものがあります。その結果、興味をもった分野の技術やノウハウの習得は凄まじく早いものがあります。

スポーツの分野では、イチロー(打撃のプロ)、佐々木主浩(リリーフ投手)新庄剛志(天才肌の野手)、堀内恒夫(200勝投手)。ビジネス分野では、水道のように安くて品質の良い電器製品を日本中に普及させることが目標(つまり社会に役に立ちたいという才能)だった松下幸之助があげられます。また当社の調査によると、メーカーの開発部に勤務している技術屋と呼ばれる人達が、このタイプに多いのも特徴です。

 

・「納得・支配型」

 自分が納得いかないことは絶対に行動しない才能です。上司の権限で無理にやらせても表面だけやっているように振舞うだけで、頭の中は全然違うことを考えています。相手の心理を読み取りそれに相応しい商品やサービスを提供できるマーケット主体のビジネス能力は人よりも1ランク上です。悪く言えば、ズルクやれる才能があります。

スポーツの分野では、野球より経済の江川卓(ベンチに初めて日経を持ちこんだ人)、巧みな投球術の桑田真澄。ビジネス分野ではWindowsという魅力的なOSを提供して富豪になったビルゲイツ、ITの先駆者である孫正義があげられます。また当社の調査によると、メーカーの開発部に勤務しているプロジェクトリーダーと呼ばれる人達が、このタイプに多いのも特徴です。

 

・「管理型」

 組織をうまく率いていくリーダーの才能です。組織の管理ができるということは、上司から見て管理され上手の才能があるということにもなります。つまり管理され上手は管理するのも上手ということになります。いづれにしても、組織というものがあって初めて才能が生きるタイプですから、1匹狼での独立や孤軍奮闘では能力が生かしきれません。

スポーツの分野では野村克也、松井秀喜、田淵幸一などの捕手やチームリーダー、監督といった職種が多い特徴があります。また当社の調査によると、公務員、サラリーマンや3代目社長が多く、一人で万難を排してのし上がってきた創業者はほとんど見当たりません。創業する場合も、万難を排してというよりも、目上や色々な組織から支援を受けて無理なく会社を設立します。

 

・「好奇心型」

 何事も好奇心旺盛でピンとくるものがあれば、それが会社の方針にマッチしたものであろうとなかろうと、また実利を生むかどうか関係無くやってしまうタイプです。すなわち、上司や幹部から見れば、おっちょこちょいと判断されますがあまり上司や目上からは憎まれない才能です。実力1本というよりも人気先行であとから実績が付いてくるタイプです。

スポーツの分野では長島茂雄、原辰徳、松坂大輔など人気キャラクタがあげられます。ビジネスの分野では、特許関係、法律関係といった分野が多いようです。また当社の調査によると、競争社会で実利を求めて商品を開発したり売ったりしていくという商売よりも、好奇心やユニークなアイデア力という才能を生かせる学者や芸能関係に多いタイプです。

 

 アリとキリギリスで分類すると?                          


・「人指向型」


   一人でいると孤独を感じるタイプです。苦労はあっても、同僚や人の輪の中で熱心に働いた方が楽しく感じる人です。この人は、人が苦労しているのを見て、自分だけ遊びほうけていることはできません。ですからこの人はアリに分類できます。しかし、コツコツとやるのが好きか?と言えばそうではありません。もし、遊び呆ける集団に身をおけば、一緒に遊び呆けてしまいます。

 
・「心の開放型」


 もともと心が開放されており、人との比較などには関心がなく自分の関心があることには、凝ってしまうタイプです。ですから、凝ってしまうと、先のことなどを忘れて趣味嗜好に走ってしまう傾向があります。決して悪い気持ちはないのですが、どうしてもその場の楽しみを選択しがちですから、キリギリスに分類できます。しかし、自分の気に入ったことだけは、コツコツとやれます。

 

・「納得・支配型」


 このタイプは何をやるにしても計画して先を考えてから行動します。戦略性と計画性の思考は一級品のものがあります。ですから、今の時を無駄に遊んで暮らすということは絶対にあり得ません。すなわち、この人は計画的に働いたアリに分類できます。もし、遊び呆けていることがあっても、それは計画に基づいた自分なりの考えがあるのです。


・「管理型」


 このタイプは、上司や先輩から指導され、それに正しく従う能力がありますので、指示されたことは真面目にコツコツとやり遂げます。上司から、キリギリスのように羽目をはずしてみたらと言われても、なかなかそうはできない人なのです。すなわち、コツコツと働くアリに分類できます。しかし、管理されない100%自由の環境になれば、何をコツコツとやっていいのか分からなくなることもあります。


・「好奇心型」


 もともと何にでも関心があるのですが、あまり凝ることはなく次々に興味の対象が変化する才能があります。逆に言えば、コツコツと毎日同じことをやるといったことが不得意な傾向があります。ですから、その場限りの楽しみを選択したキリギリスに分類できます。しかし、決して悪い気持ちはなく、素直にアリに謝ることができます。いざという時にも、憎めないので、アリ型人間に不思議と助けられることが多いものです。