性情を四柱推命の十干で診断

 

ここでは、四柱推命の十干から、性情と対応の仕方などを診断する理論について説明します。
四柱推命でいう、日柱の甲乙丙丁戊己庚辛壬癸という10個の干は、その人の性情を意味します。
本ソフトでは、この四柱推命用語を次のように分かりやすく命名しなおしています。

 

・大樹 プライド型
   

本質が大樹の人は、天に向かう大樹の如く人よりもプライドが高く、人よりも勝っていることが快感と感じる性格です。そして、正直で曲がったことが嫌いです。逆に言えば、智謀知略といったことが要求される職種は性格的にあいません。規則や規律を重んじるので、会社などでは堅苦しさを同僚に与えることもあります。つまり、この人がいるだけでなんとなく堅苦しく冷たい感じがするものですから、ルールがないベンチャー企業などにはあいません。

短所は、少々横柄で人に命令するのが得意で、気が短く、実力もないのに虚栄をはることです。プロ野球の松井秀樹選手、政治家では中曽根元総理がこのプライド型の代表例です。

 

・草花 慎重型

  

 本質が草花の人は、風が吹けばゆらゆらと揺れ動くように、青信号でも、左見て右見てまた左見て渡る慎重な性格です。他人に気を使う神経質な面があります。優しく温和で心に害を持たないので人には安心感を与える特徴があります。つまり、自分から他人に対し強烈な影響を与えることはありません。何かを思いついても、すぐには絶対行動せず、時が熟すまでじっと待つ性格です。どちらかというと、他人や競合他社と戦って勝ちぬいていかなければならないような職場環境では精神的に参ってしまいます。経営的にも、仕事内容的にも安定した職場の方が性格にはあっています。

自分に自信がない場合は、それが災いして他人から影響されやすいという短所があります。政治家では竹下元総理がこの慎重型の代表例です。

 

・太陽 華美型
    

本質が太陽の人は、地球を公平に照らす太陽の如く、腹に一物がなく、ズルクやることができません。従ってズルク立ちまわれないので、トラブルを起こし非難をあびることもあるのです。他人から何を言われても心には響かず、命令されるのを嫌いどちらかと言えば自己が中心に世界が動くという面があります。会社や社会に対し自分の存在と価値をアピールしたくてたまらないので、広報や企画、人前に出れるといった日の当たる場所が性格にはあっています。

太陽は全ての万物に光りを注ぐように、面倒見は良く、自分のペースに周囲を巻き込んでしまうのですが、結果的に周囲が迷惑することもあります。自己が中心になりすぎて、周りの迷惑や心情が分からないワンマンという短所があります。

 

・灯火 丁寧型
    

本質が丁の人は燃える火の如く、情熱的で風流で知的な考え方をします。火というのは、真っ暗闇の中の一本のロウソウでも大変にありがたいものです。善悪に対する感性が鋭く、利益が出れば何でも良いといった方針には耐えられない性格です。従って、利益至上主義の会社はどんな大企業であっても合いません。むしろ、社会のためにというしっかりした基本方針をもっている創業者のいる会社の方が例え待遇が少々悪くても性格的にはあうでしょう。基本的には楽天家で、何があっても極端には落ち込まない性格が人から好かれる理由です。

また、あまり短所とは言えませんが、どちらかというと受動的なので誘われたら断るのが苦手です。接待や宴会、飲み会に出ないといけないような職種はやめた方が良いでしょう。スポーツでは高橋尚子マラソン選手、政治家では海部元総理がこの丁寧型の代表例です。

 

・山岳 要領型
  
 

 本質が山岳の人は何と言っても荒々しい山岳の如くタフで逆境に強く、少々のことでは根をあげない性格です。また要領は比較的良く、環境にあわせて自分を順応させていくため、上司や幹部から信頼性を勝ち取ることができます。その信頼性の内容も、即断即決といった行動の敏捷さで実績を上げたものではなく、一度決定したことは、最後まで辛抱強くやりぬく頑固さの実績ある信頼です。ですから、組織間の調整役なども上手ですし、どんな職種であっても対応できる性格です。

反面、あまり環境の変化がない職種や、10年も同じ作業を繰り返しやるような職種ではだんだんと我慢できなくなって新天地を求める傾向です。欠点は、要領良くやろうと考えすぎて、強情になりやすい傾向があります。プロ野球の工藤公康投手がこの要領型の代表例です。

 

・田園 愛情・感情型

    

本質が田園の人は、何を植えても良く育つ土壌のように、愛情豊かで人から好かれる性格です。人間的には優しく柔軟で強い正義感を持ち、母なる大地のようなタイプです。この人がいるだけで周囲がなごやかになり、会社には欠かせない存在です。ですから経営者は、こういったタイプの人間を各組織に1人は配置して場を明るくする必要があります。

しかし、この人に重たいノルマや実績を課すと感情的になって手段を選ばすにやろうとしますのでかえって逆効果になることを知るべきです。この人は1人孤独に仕事をすることは嫌がります。なるべく人と接する機会の多い職種、例えば、ルートセールス、開発なら企画、顧客サービスなどが良いでしょう。事業家では盛田ソニー元会長など人から好かれる愛情感情型の代表例です。

 

・鉄 暴走・感覚型

   

本質が鉄の人は、ピンと来たらガムシャラにやる性格です。相手の迷惑などを深く考える前に、やり過ぎてしまうため人間関係では摩擦が発生しやすいのです。赤信号でも車が来なければ平気で渡る豪気な個性の反面、美しい芸術・絵画・自然などを愛する長所があります。ですからこの人のピンときたものをガムシャラにやれる職種が良いでしょう。生ぬるい環境ではかえって満足できない性格です。また今までの人生でピンとくるものがなければ、まだそういったものに出会ってないわけですので、出会いを求めて色々と職を変えることも良いことです。

欠点としては、行動が粗野で計算高く強情という傾向があります。プロ野球の江夏豊元投手、政治家では金丸元副総理がこの暴走・感覚型の代表例です。

 

・宝石 繊細型

   

 本質が宝石の人は美しい宝石の如く、繊細で上品ですが、見た目以上に心が傷つきやすい性格です。そして、何かに関心をもってしまうと、「細かいこだわり」がどこまでもでてきて、こんなにもこだわらなくてもいいのにと周囲が驚く位です。また、先輩や友達そしてマスメデイアなどの影響も意外と受けやすいのです。鋭く判断し状況に応じて、自分の立場を変えることができ、同僚と摩擦を起こすことを嫌います。ですから、繊細な神経が生かせる職種や、こだわりが生かせる料理職人、大工、デザイナーなどがあっています。大胆な発想や行動が要求される荒っぽい職種は向いていません。

短所は、気が小さく神経質で疑い深い傾向があるということです。プロ野球のイチロー選手がこの繊細型の代表例です。

 

・河 戦略思考型

   

 本質が河の人は大河の水の如く、流れる水のように石があれば避け、穴があればもぐり、湾曲では曲がるといった環境にあわせて自分の思考も変えていく計画的で戦略的な性格です。つまり、常に行動しながら頭の中では戦略を練って自分を作り上げていきます。計画を100%練ってから、行動したいので規則や束縛を嫌い、本当の自由を求めてちょっとした冒険的な行動を好むのです。ですから、変化の激しいハイテク業界、金融業界といった職種にはあっています。変化のない職種は2,3年で飽きて放り出してしまうでしょう。

短所は、気が短くせっかちで、自分の考えをゴリ押しをして上司や幹部とトラブルを起こしたりすることです。ビジネス界ではビルゲイツがこの戦略思考型の代表例です。


・雨 頑固型
 

 本質が雨の人は雨露のように、色々なことに対し面倒見が良く沈着冷静に行動する性格です。急激な変化を好まず、どんな事故や事件に対しても決して慌てることがありません。言いかえれば、転職や職種を頻繁に変えるといったことは好みません。 奉仕的性格で、いつもにこやかな感じをうけますが、その背後では冷静な計算がいつもあります。

短所は、冷静さが行き過ぎると冷淡な行動をとる傾向があるということです。また、あまり積極的に人と関わることが好きではないということでしょう。プロ野球の王貞治、斎藤雅樹投手、政治家では小渕元総理がこの頑固型の代表例です。

 

 

 

精神的弱点を四柱推命の十干で診断

 

・大樹  プライド型

 人から命令されるのが何よりも嫌い。自分の実力があっても、なくても、とにかく命令されると「怒り」に似た感情が湧いてきます。ですから、実力のある部下から鋭い指摘をされるのも嫌いで、怒りを感じます。人にへりくだって、教えを請う精神が足りません。自分より年下や役職の低い人間に対しても、丁寧な言葉使いをして、相手の意見を良く聞くことです。

 

・草花 慎重型

 人から非難されたり、協調してやっていけないと、緊張し、萎縮して弱気になってしまいます。つまり、万難を排して前に進むという精神的な強さはありません。もともと、無理して強引に物事を推し進めるよりも、うまく人と協調しながら、和を保ちながら、つきあいを続け、その中で少しづつ自分の考えを主張していくようなやり方の方が向いています。

 

・太陽 華美型

 社会から脚光をあびない立場に追いやられると、嫌がります。では、脚光をあびる立場になるとどうかといえば、自分の思っていることが顔に出るタイプですので、戦略的な対応が要求される場面では、トラブルが多発します。腹に一物をもつことができない精神です。もともと、うそが下手ですし、戦略的な思考も得意ではありませんので、そういったことが要求される環境には自分を置かないことです。

 

・灯火 丁寧型

 穏やかで知的好奇心をもったやさしい感情をもっていますので、意外に取り越し苦労が多く、ここ一番という時に大胆な発想で前に進んでいくことができません。また、とにかく実利になれば良いという発想が苦手で、いつも自分の手がけている仕事が社会の役に立っているかどうかを考えていますので、苦労が絶えません。実績と実利と結果だけを求められる競争社会ではつらいものがあります。が、そこで無理しないことです。あなたの良さを理解しない組織や上司とは、堂々と議論しましょう。

 

・山岳 要領型

 要領よく、効率的にやることばかり考えていますので、いつも考えています。その結果、こだわらなくても良いことに、こだわってしまい、重要な本質を見逃してしまうことも多々あります。やらなくても良いような努力をしてみたり、不要な全集をつい買ってしまうような、自分勝手なこだわりの精神です。もともと、長時間の思考は得意な方ですが、思考することよりも、まずは、行動してみて周囲の反応を見るといった姿勢の方がうまくいきます。

 

・田園 愛情・感情型

 いつも楽しむこと、遊ぶこと、うれしいことはないか、ということばかり考えています。ですからあまり、規則を遵守したり、規律正しい生活ではありません。できれば、楽をしたい、仕事をしたくないという怠けの精神があります。放っておかれると、どこまでも遊んでしまうので、上司や家族にしっかりと管理される位がちょうど良いと思って、自ら進んで管理される環境を作っていくことです。

 

・鉄 暴走・感覚型

 自分の感性と感覚で、周囲の動向には関係なく強引に行動してしまいます。人の意見を聞くことが不得意で、聞いていても、実は聞いているふりだけです。そのため、周囲から反発されて悲しみのストレスがたまりますし、精神的な弱点にもなります。自分の感性を信じることは良いのですが、あまりそれを主張しない方が良いのです。

 

・宝石 繊細・忍耐型

 真面目にこつこつとやるのですが、辛抱しなくても良いのに辛抱する傾向があります。ですから、必要以上に、悩み苦しみ、固執する傾向があり、それでストレスがたまりますし、精神的な弱点にもなります。あまり、自分の内だけに、悩みや問題をかかえないで、気軽に上司や部下、同僚に悩みを話しましょう。あなたにとっては、大きな問題でも他人からみればささいなことが多いので、聞いてもらえるだけで心が開放されます。

 

・河 戦略思考型

 いつも、先手先手を考えて行動しようとするあまりに、考えすぎてしまいます。その戦略性は、上司や部下にもなかなか理解されずに孤軍奮闘するものです。あまりにも、周囲が理解しないと、周囲は自分の価値を認めないレベルの低い連中だというようにみなしていまいがちです。そうなると傲慢になってストレスがたまりますし、精神的な弱点にもなります。いつも、先読みをするということは、恐怖心が深層心理にあるということですから、あまり1人で考えずに、何でも気軽に話し合える友人をもつことです。


・雨 頑固型

  急激に会社の方針や生活環境が変化したり、ということに対して恐怖心が根底にあります。ですから、競争の厳しい社会で、日々緊張していなければならないような仕事をやるとストレスがたまり、精神的な弱点にもなります。あまり急激な変化のない保守的な仕事を、継続してやる方が精神的には楽です。