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幸せ感を感じるための占い

2018年12月3日 - 未分類

■善・悪の基準って人によって、文化によって異なる
 お腹がすいている人が、人の家に入って黙って家にある食べ物を食べたらそれは犯罪ですか? 日本人なら当たり前にそれは犯罪だと思うでしょう。しかし、それが犯罪ではなく普通にやってもいいんだよという地域が世界にはあるのです。エスキーモーの社会では人の命を優先するため、普通にやっていいことなのです。
 運命学に関心をもった人って、自分の運勢は良いのか悪いのか?お金は持てるのか持てないのか?結婚ができるのかできないのか?出世できるのかできないのか?といったことに関心があります。しかし、ここでそういった自分なりの良い・悪いの価値観はいったん白紙に戻したほうがいいのです。


 お金のあるなし、社会的な地位の高さ、配偶者のあるなし、と幸せを感じるセンサーって異なるからです。生年月日から命式やチャート図を出して、お金のあるなし、社会的な地位の高さ、配偶者のあるなしを断定することは、命式やチャート図からみれば、まるで裁判にかけられているようなストレスを感じることでしょう。裁判にかけてられたら命式やチャート図はどう思うでしょう、親密感が湧くでしょうか? 裁判にかけた人を恨み、憎しみ、怒るのではないでしょうか。命式やチャート図を審判するような占いを、日本の占い業界が何十年も平気で行っていることに、筆者はものすごく違和感を感じています。


 命式やチャート図は生年月日から算出されたデータですが、それを愛し、育み、許していけば、命式もチャート図も一生懸命にあなたに愛を返してくれるのではないでしょうか。命式やチャート図を裁判にかけて、お前のおかげで結婚ができないし、お金がもてないとかというよに裁かれてしまったら、どう反応するでしょうか? そんなに言うなら、あなたから、お金を奪い、異性との出会いをなくしてあげるよ、というふうに命式とチャート図は、あなたが断定した通りに活動してくれるのです。


 日本の占いの研究家のほとんどが、命式やチャート図を裁判にかけています。西洋占星学の研究家で多くの西洋の文献を読んでいる人でさえ、その人の頭を通してしまうと、西洋人のクリスチャニテイが失われ、チャート図を裁判にかけているのです。たとえば、本当の土星の性情というのは、ゆっくりと深くものごとを考えたり行動したりするのが特徴です。それを日本人占い師の頭を通してしまうと、土星は凶星であり、心配性で臆病で邪推をし嫉妬深く邪悪な考えをもち、他人のもっているものをうらやみ、詐欺的な方法で儲けることを考えると文献に書いてあります。
 そうかと思えば、木星は吉星であるから、施しをし、気を配り、立派な人格で商売は繁盛し、温和で信仰にも厚いが、木星の神のゼウスが多くの妻をもったことから異性にはだらしないと書いてあります。木星の本質的な性情はゆとりであり、広がりであり、ルールの中での知恵というものです。
 当人が幸せを感じていれば、どんな星だって生き生きと活動し楽しく人生を送れます。当人が恨みや妬みが失望を感じていれば、どんな星だって腐って死んでいきます。どっちをとるかは、当人の選択と決断の問題であって、命式やチャート図の責任ではありません。
 フォーチュンソフト社の書籍は、幸せ感を感じるための占いを解説したものです。命式を審判するための占いではありません。こういう占いの使い方をしているのは日本では筆者だけです。