結論から先に言いますと、運命学の味について記載した本は明治時代までさかのぼっても ほとんど見当たりません。
過去の市販の書籍はすべて、運命学の知識について、理論について書かれたものでした。本を出版した人なら経験済みなのですが、実は知識と理論の書籍は簡単に作れるのです。いろいろな本を調べて、そこから本を作るのは簡単なんです。
しかし、味について書くのは体験しないと書けないので困難な作業を何十年も継続しなければなりません。 だから、どのプロの占い師も、どの執筆家であっても、運命学の味については書けないのです。
例をあげてみましょう。
星平会海で 心や感情の診断をする際に、注意すべきことがあります。
■心は何から構成されているか?
今現在の心とか感情といったものを運命学で診断することはできません。なぜならば、心とは「他人からの反射の蓄積」 という定義だからです。 幼い頃は親からの反射で心が形成され、学校にいけば友人や先生からの反射で心が形成され社会人になってからは上司の評価などで心が形成され、その何十年もの蓄積が心だからです。
後天的な環境によって心はどんどん変化をしていくものであり、決して生年月日から求 める先天的なものを診断する運命学では分からないのが心です。
わかるとしたら先天的な純粋な状態の心でいるのか、それとも不純な心になってしまっているか、純粋か不純の判断はできます。親から虐待され、先生からは勉強ができない子と叱られ、会社からは不正領収書がまかりとおるような環境で生活した場合には、だいたいが心は不純になってい
きます。
どのように不純になるのか?これは星平会海運命学を使えば想像できます。
四柱推命:日干が 乙で 印星が多い。
=>他人を傷つけない優しさを本来はもっているはず。現実は、優しくありたいという欲求は強いが目下にとても冷たく、厳しい。印星は本来は知的好奇心が強いはず。現実は深くものごとを探求したい知的欲求はあるが、考えが浅い。
占星学:火星 が 強い。
=>本来は、積極果敢にものごとを成し遂げていくはず。現実は、徹底してやりたい欲求はあるがなにごとも世間体を気にして中途半端。
宿曜経:亢宿
=>本来は、目上にたいしとことん抗議し組織にあまんじないはず。現実は、目上にはこびへつらい、そういう自分が嫌いで うつ病気味。
■理論では味は分からない
もっと生命力にあふれて生きたい
もっと物質的にも豊かになりたい
もっと精神的にも豊かになりたい
もっと異性と触れ合って味わいたい
もっと楽しく生きなければこのまま死ねない
もっと命の流れ、運命の流れに乗って旅をしたい
運命学とは本当は、こんな欲求をかなえるための道具であるはずです。
しかし、現状はどうでしょうか。運命学の理論ばかりを蓄積して現実の生活に変化がないという人が多いはずです。
なぜでしょう?
理論というのはものごとをバラバラにして分割してそれぞれに明瞭に法則性を与えていくものです。
しかし、実際の人間は陰陽が複雑に統合されていて神秘的な存在で不明瞭でよくわからない存在です。だから、それをそのまま感じ取るという理解の仕方をしないと運命学はわかりません。
バラバラに分析すると明瞭に分かったような気になるのが人間のマインドの欠点です。しかし、人間ってバラバラにはできない神秘的存在なのです。だから部分的理論を学んでも一時的には分かったような気になりながらも不明瞭な実際の人間は分からないという現実に直面して、迷いが発生するわけです。
明瞭な理論では真実は解明することはできないのです。部分的には明瞭な理論は真実であるから、知れば知るほど悩みは大きくなっていくわけです。例をあげてみましょう。
四柱推命で十干と十二支と通変星とバラバラに分析するのは簡単ですが、統合するとどうなりますか?さらにホロスコープの惑星と星座をそれに加えるとどうなりまるか?
さらに紫微斗数推命の命宮に入っている星を加えるとどうなりますか?さらに宿曜経の星を加えるとどうなりますか?
さらにインド占星術を加えるとどうなりますか?
バラバラに分析してそれぞれの知識を語るのは簡単なことです。これまでの市販されている書籍は、全てこの形ですね。
自分の中に燃えている命の火を感じとるためには運命学の味を知る体験が必要です 。味を知れば、あなたのもっている感性、感覚、感じ取り方、マインドが変わってきます。これこそが、あなたを変える開運の手法なのです。感じ取り方、ものごとに対する反応の仕方が間違っていた結果、不幸になっているのですから、あなたという存在そのもののマインドを変えるのが開運の手法なのです。
運命学を使って 心の診断をする場合に、鑑定者が実は気がついていない盲点があります。それを今回は解説いたします。
■心は経験済みのことがお好き
心は過去の他人からの反射で形成されるということを説明しました。今回は、経験したことは慣れてしまうという少々やっかいな心の性質について解説します。
筆者がサラリーマンだったころ、パソコン通信の時代ですが、パソコン通信関連のソフトがものすごく売れた時期がありました。筆者の友人がこの流れにのってパソコン通信上で占いソフト(シェアウエア形式)を開発して売り始めました。今から20年前の頃です。当時の給与が25万円。しかしその友人は占いソフトの売り上げが毎月20〜50万円ありました。
彼は、その売り上げをかぎつけた目先の利くIT企業に役員として転職していきました。軫宿なのでうまく社長に気にいられていました。しかし、庚辛庚のいわゆる三比の命で人の言うことを真剣に聞いてソフトを開発するタイプではありません。ドコモのIMODEが全盛時代は利益も出していて毎週ゴルフ三昧でした。しかしIMODEが衰退しスマートフォンが勢いをつけてくると極端に売り上げが下がり彼はリストラされました。時代にマッチしたものを開発するように指示されていたのですが三比の命の人は、内面の部分での主張が強く言うこと聞きません。だから社長の怒りを買
って解雇されました。景気のいい時代に買った住宅のローンが払えずに自己破産しました。
住宅を購入するときも、今のような景気の良さは続かないし、今の給与水準はあなたの実力以上で継続しないから、賃貸の方がいいと警告しておいたのですが・・・
実は彼が転職したそのITの経営者も筆者の知人でした。彼は毎日やった内容を厳しくチェックしないとどんどん自分勝手な思い込みのためマーケットにあわないソフトを開発するから要注意だと経営者には警告していました。だから役員待遇はダメ。役員から管理される立場が適当だと何度もアドバイスしたのですが・・・
庚辛庚の三比の命は、厳しく管理しないとダメです。しかし表面上は軫宿のYESマンを演じるので、内面の傲慢さに気がつかないのです。しかも、現実にIMODE全盛時代は利益をどんどん出していたものですから、経営者は筆者のアドバイスを聞き入れなかったのです。
ここから本題です。
さて彼はそれからなにをやったと思いますか?なんと20年前と同じ手法で占いのシェアウエアをやっぱり市販されている占い本から文章を真似て開発して売り始めました。時代はもうそんなレベルのソフトが売れるほど未熟ではなくなっているというのに。以前のようには売れませんから、彼は今、日雇い労働です。
これが心の性質なのです。慣れたものは気持ちがいいのです。成功した手法は、気持ちがいいから、何度でもやりたいのです。
この心の癖を知っている経営者は「成功体験は1日で捨て去れ」
と自覚しています。
ソープランドで3年働いた女性は、数年後、お金が欲しくなったらやっぱりソープで働きます。慣れているから安心だと思うのが心で、ソープランドで働くのが気持ちがいいという心の反応なのですね。
父親から暴力を受けた女性は、暴力に慣れているので、暴力的な男性と結婚します。心がああ昔味わったあの感じだと懐かしくて気持ちいいと反応するのです。
このやっかいな心の性質を知って 運命学を使わないとなりません。今現在を運命学で当てようとしたら、ダメです。ゴミだらけの自分の心を透明にしたら、本当はどんな自分になるのかを探求するために使うのです。
事例で紹介した筆者の友人で自己破産した人は、実はサラリーマン時代の筆者の部下でした、そして転職したIT企業の社長は筆者の上司でした。だから、もう30年近く彼らの人生を観察しているわけです。22歳の新入社員の頃からずっと彼らの内面を観察し続けています、今も観察しています。筆者が使う星平会海運命学は、このように同じ人物を何十年も継続して観察した結果の集大成なのです。
そんなノウハウを紹介し、本当に役に立つ運命学の味を紹介したのがフォーチュンソフトは書籍化しています。
■理論では当たらなかった相性問題
理論や理屈で運命学が分かるならこんなに楽なことはありませんね。だから楽をしたい人は理論と理屈を求めがちです。しかし、現実の問題は理論と理屈では解決しないのです。だから今回の書籍では、運命学の味、本当の使い方について解説していますが、ちょっとだけ事例を紹介します。
筆者がサラリーマンだった頃、最悪の相性だった上司がいました。
その上司のおかげて、係長から平社員へ2階級降格、給与も年間で200万下がり、職場への携帯電話のもちこみ禁止、極めつけは、トイレに行くにもその上司の許可を得ないといけないという嫌がらせ、つまりパワハラを徹底して受けた上司です。
その上司と筆者の相性はホロスコープのアスペクト理論、ルーラ理論、4元素理論でみると悪くありません。四柱推命の五行理論でみても悪
くありません。宿曜経の理論では、その相手は安心できるという最大限に良い相性でした。でも、現実は悪意と憎しみと恨みをもって筆者を扱っていましたから、最悪の相性だったのです。
運命学はロジックで計算して算出できるような理論や理屈は現実には使えないのです。だから理論や理屈や計算式を超えたレベルで使わない
と役にたたたない占いになってしまいます。
筆者の上司はさらにその上司である会社の役員からかわいがられていました。しかし筆者はその役員の方針や企画にことごとく反発してチームを
率いていました。だから、筆者を辞めさせるためにその上司を役員は選抜したわけです。その上司は、乙女座が支配星座ですから、与えられた課題
を正確に対応するという役目には最適だったのでしょう。与えられた課題、つまり筆者を辞めさせるという役目そのものに疑問を持つことはない性
質だからです。
この上司と筆者の相性鑑定についてはyoutubeビデオで解説しています。
星平会海運命学を使って、ホロスコープと四柱推命と宿曜経の3つを同時にながめて、星の深い性質を理解したら、計算式では最上の相性となっていても、実際のサラリーマン社会では、相性は最悪だということが見えてくるのです。
深〜く、深〜く、星の性質を理解しないと計算式に頼っているようでは運命学は使えません。計算式に依存しない実用運命学を習得したいなら、次世代の運命学を解説した40冊の書籍は役に立ちます。
■ヒッグス粒子の発見と 運命学との関係
当社では以前より、心は極端から極端へとジャンプする性質であるから、最初から中庸とか、バランスよくやろうなんて思っていると、運が下がるいっぽうであると言ってきました。それがヒッグス粒子の発見で 正しいことが証明されてきているようです。なぜなのか? この粒子は神の粒子ともいわれますが人間の気とか心とか波動とかを構成するまだ未発見の粒子と同じ性質をもっていると予想されるからです。
自発的に好んでバランスを破っていく性質があるというのがヒッグス粒子の特徴です。
「自発的対象性の破れ」と物理学の世界では言うようですが、簡単に言えば子供の成長の仕方と同じです。子供は横に太ったかと思えばある時期から突然縦に伸びてみたりするものですね。つまりバランスを破りながら成長するのですが、それと同じです。運命学で算出される命式の星を徹底して活動させると、バランスは破れるものです。つまり他者とのトラブル、社会とのトラブルなどは必然的に起ってきます。しかし、その段階を越えてくるとバランスよく開運してくる現実があるのです。
それをこの星は忌む神(凶星)だから発動させないように抑圧しようなんて言っていると死んだまま生きるゾンビ人間になってしまうのです。凶星だからコントロールしないといけない?とんてもない間違いです。
どの星も尊い使命をもってその人に与えられたものなのですから。
筆者には、古典的な運命学、すなわち吉とか凶に分割する運命学は、それに関心をもってしまった人の運を下げさせる悪意と企みをもって戦国時代の悪い知恵のある中国人が活字化したように見えて仕方がありません。本当の運命学は活字の隙間に隠されているはずです。ヒッグス粒子・神の粒子の性質が自発的にバランスを破る性質であるなら、開運の手法も、今までとは違った次元のものが見えてくるのではないでしょうか。
■現実をそのまま認識するのは非常に困難
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┃仕┃事┃脳┃に┃汚┃染┃さ┃れ┃て┃い┃な┃い┃か┃
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人は、生活していくために、サラリーマンであれば会社のやり方に自分の脳を洗脳していく必要があります。税理士なら税務会計という会計システムに自分の脳を洗脳していく必要があります。
プログラマーなら分析とシステム設計という分割思考に自分の脳を洗脳していく必要があります。
おおくの人は、そんなことはない。それは仕事中だけで普段の生活では、仕事脳ではないと言います。でも実際は、子育てに、夫婦関係に、恋人関係に、親子関係に、あらゆる場面で仕事で訓練された癖がそのまま出てしまうのです。
事例をあげてみましょう。
ある人がマルチ商法でひっかかって、数百万円を損してしまいました。その人を相談者にして、公開講座をやったことがありました。参加者は税理士をやっている占いマニア、プログラマーをやっている占いマニア、飲み屋のママさんで占いをやっている人、の3人でした。その3人が相談者の相談にのるわけです。運命学を使っても使わなくてもかまわない。問題の根源を調べなさいというテーマでスタートしました。
税理士をやっている人は、そのマルチ商法のお金の流れと契約の内容について しつこく質問して問題点を発見しようとします。=>核心に触れることはできなかった。
プログラマーをやっている人は、マルチの商品そのものが精密機械だったので、その性能と信頼性についてしつこく質問して問題点を発見しようとします。
=>核心に触れることはできなかった。
飲み屋のママさんは、その被害者の生い立ちや職業やなぜそんなマルチにひっかかってしまったのか?そこをしつこく質問して問題点を発見しようとします。
=>少し核心に触れることはできた。
しかし、だれもその被害者がひっかかったマルチの親分、どんな人にひっかけられたのかを追求した人はいなかったのです。
もちろんその被害者は、何度も会って契約を交わしたり、機械のデモをうけたりしているので次のことは知っていました。
・マルチの親玉は、実は字が読めない人だった。
・契約書はだから、人任せで自分は眺めもしなかった。
(契約書の内容はどうでもいい人なのです)
・どこかの金持ちが不倫してできた子がそのマルチの親玉だった。
・なんらかの事情で学校に行ったことがない。
・当人はコンプレックスのかたまりで恨みが根っこにある。
・新聞を生まれてから一度も眺めたことがない。
・NHKニュースを一度も聞いたことがない。聞いても分からないから。
・新しいものを見つけてマルチをやるのが大得意だった。
・会社に常に泊まっているので自宅があるのかないのか不明。
いまどき、こんな人が東京駅前のビルにオフイスを構えているなんて信じられないとその被害者も筆者には言っていました。しかし、3人の質問者からはだれからもそんな質問はないのでマルチの親玉について話す機会もなかったのです。
実はたまたま、このマルチの親玉は当社のソフトの顧客でもあったので筆者はよく知っていました。だから、つきあうのを辞めるように被害者にはアドバイスしたのですが・・・・
さて、本当の根本的問題は、そのマルチの親玉の生い立ちにあったわけです。父親から愛されず、母親からも愛されず、読み書きができない状況で、生きていくためには、他人からどうやってお金を奪い取るかだけを考えてきた人生だったのです。そのため、彼のお金に対する感覚は当社が知っている人のなかでも抜群にNO1でした。しかしです。当人はコンプレックスのかたまりで恨みが根っこにあるので、まともなビジネスは、できっこないのです。常に顧客を騙して逃げるという人生だったのです。
ここまで結論を出してから、運命学を使うとすべてが、納得できる回答が導き出せるのです。こういう無色透明の感性と鋭敏なアンテナをもたないと、いくら運命学の理論をこねくりまわしても、核心に触れることはできないのです。
昔から日本人は腹で考えるからとても鋭敏な感性をもっていました。ライト兄弟以前に飛行機を作ったのも実は日本人です。松山空港にはその模型が展示されています。株式チャートのローソク足を発明したのも日本人です。戸籍制度を世界で初めて開発して普及させたのも江戸時代です。明治の頃に日本にやってきた西洋人は、その鋭敏な感性を恐れたものです。だから文明開化という名のもとに西洋的思考を強引に日本に押し付けて同化させようとしたわけです。
なぜ、その鋭敏な感性が失われてしまったのか? それを取り戻すにはどうしたらいいのか?
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すべての精神病の根源にあるもの
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ヴイルヘルム・ライという心理学者によるとすべての精神病は愛の欠如によって起こると定義されています。愛が欠如しているとはどんな状況でしょうか?例をあげてみましょう。
・なにかが足りないという不満足感
・隙間があるから埋めたいという欲求
・もっとなにかが必要であるという焦り
・もっと体験しなければならないという緊張
という心理状態で平安ではありません。
いっぽうで愛に足りていると
・絶対的な満足感。
・未来を考えない。今だけで充分。
・明日死をむかえても悔いはない。
・自我がなくなりエゴが消える。
というふうに自分自身には平安があります。しかし苦悩はあります。
【勘違いしやすいのですが、悟った人も苦悩に満ちているのです。】
しかし、他人の苦悩が手にとるように分かってしまうので慈悲という名の苦悩であり、自分自身に対するものではないのです。
お釈迦様は悟ったあとも、悟る前も、苦悩に満ちていた人生でした。しかし、悟ったあとは他人のための苦悩でした。
では愛が欠如する理由とはなんでしょうか?
・理性で欲望をコントールした結果(とくに性欲)
・欲望を隠す
・欲望をうまい理屈でごまかす
・表面的に善人のふりをする
・自分の醜い部分を見つめない
いずれもが、本当の自分を見せれば周囲とトラブルを起こす恐れがあるため、問題を『先送り』しているだけの状態です。問題が隠れているだけだから、ベッドの中で愛しあっても本当の自分は異性に見せていないのです。
ちょっと、お釈迦様の話しをしましょう。
過去の人物で最も苦行を重ねて理性で欲望をコントロールしようとしたのはお釈迦様でしょう。しかし、その苦行の期間は悟ることはありませんでした。もうこれ以上の苦行はないというところまでやってみて、疲れ果てて木の下に無心で座っていたとき、突然覚醒が勝手にやってきて、笑いだしたのです。
苦行に出る前のお釈迦様は王子でした。おいしいご馳走とお酒、そして多くの美女と美男子、学者達に囲まれて欲望の限りを楽しんでいたのです。しかし、酒池肉林の宴のあと美女がよだれをたらして酔っ払って寝ている姿を見た瞬間にそれまでの人生を捨てることにしたわけです。つまり欲望に飽き飽きして城を飛び出して乞食になって苦行を好んでやったわけです。
王子の頃は欲望の限りを尽くし、乞食の頃は苦行の限りを尽くし、その結果、お釈迦様は、命式を全て発動させたのでしょう。だから、覚醒して命式を超えたわけです。
お釈迦様が生まれたとき、当時の占い師は、この子は王になるか、乞食になるか?どちらかだと予言したのですが、どっちも経験したわけです。予言は外れました。
さて、精神病の話しに戻ります。
勘違いしやすいのは、敏感だから精神病になるのではありません。敏感な人はもちろん社会の不条理や他人からの悪意に傷つきやすくなります。しかし、その反面自分の内面を深く知って、自分の魂に触れることができるので、自分に対しては平安を感じるものです。
ハッキリ言って狂っている人って、他人の苦悩には無関心なのです。自分は被害者であり不当に評価されて、悪いのは周囲だと思っています。占い師に相談に来る人も同じです。他人の苦悩のために相談に来る人は絶対にいません。
では、運命学でいう開運の状態とは何でしょうか?
自分の持って生まれた命式をすべて元気に発動させることですから、その分、普通の人よりもセンサーが発達して敏感になります。その結果、自分自身は平安になりますが、他人の悲しみが分かるので、慈悲深くなって他人のために苦悩するというようになるのです。
つまり、開運していない人は自分のことに悩む。開運している人は人のために悩む。という大きな違いがあります。
四柱推命でみた星、ホロスコープでみた星、どちらが当たるかではなく、全部が元気に動いている人は不思議と運がいいものです。
さて、あなたの星は、どれが動いていて、どれが死んでいるでしょうか?死んでいる星があるとすれば、その原因はなんでしょうか?原因が分かれば、もう開運の第一歩になります。
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