具体的には命式の月柱地支に含まれている蔵干の五行を示します。
月令は運源でもあり、大運の始まりでもあります。
月令を得てるとは!!。
我が身を「丙火の太陽」としますと、太陽が一番力強いのは「巳、午」の夏の季節となります。この季節に生れたら月令を得て強いと言います。
*月令を得ているから強い。だからいいのか?といえば、幸福、成功とは無関係です。月令を得ていると、無茶をやることが多く、失敗し、傷つき、うつになりやすく、しかしそれでも、立ち上がるという生き方になります。立ち上がれないと死ぬまで文句ばかり言う人生。それが吉かといえば・・・・・
月令が弱い人のほうが、慎重に生きています。どっちがいいんでしょうか?
例えば、子、卯、午、酉月生まれの人は それぞれ冬、春、夏、秋の一番旺じる季節なので水、木、火、金
の五行が月令です。
子、卯、午、酉月は「四旺支または四仲神」と呼ばれ、4つの季節の中で一番「水」、「木」、「火」、「金」が旺じる月です。
また「子は北、卯は東、午は南、酉は西」の方位の中心ともなります。
十二運は何れも帝旺となります。
また亥、寅、巳、申月は「四生支または四猛神」と呼ばれ、4つの季節の入り口でやはり「水」、「木」、「火」、「金」
の五行が月令です。
十二運は何れも長生となります。
また丑、辰、未、戌月は「四墓支または四墓神」と呼ばれ、季節の変わり目で「土」が五行となります。
四墓月は雑気ともいわれ他の五行に変化しやすいので注意が必要です。
十二運は何れも墓となります。
土用は各四季の終わりに必ずあるもので次の4つがあります。
世間では土用はうなぎの日という風に良く言われます。
丑月は冬から春への変わり目の土用です。
辰月は春から夏への変わり目の土用です。
未月は夏から秋への変わり目の土用です。
戌月は秋から冬への変わり目の土用です。
月令の蔵干は生日を基準にして取ります。
節入日より何日目に生れたかで、その日数が「浅いか」「深いか」で余気、中気、正気の五行が変わりますので注意が必要です。
これは四墓月の13日目から先の18日間の土気が旺ずる時期をいうのです。
一般に夏の土用は良く知られていますが、季節の変わり目なのでうなぎでも食べて精をつけようという意味です。