■十干の秘密
甲乙丙丁戊己庚辛壬癸を十干といいますが、これを作ったのは中国の殷王朝(BC1600年頃)の人々であったと言われています。
この頃の神話として、太陽が10個あって地上は大変暑い日が続き、ある勇敢な王が弓矢でもってこの太陽を打ち落としてから気候が安定したという内容があります。実は、この10個の太陽こそ、十干をあらわし、甲乙丙丁戊己庚辛壬癸のことを意味しているのです。この十干は、十種類の部族を意味しそれぞれ甲族は貴族、乙族は人に左右されやすいが平和志向の部族、丙は公明正大で迫力ある部族。。。といった内容であったのです。
そしてその性格や気質が異なる10種類の部族を統一するのが、王の役割であったということをこの神話は語っているのです。また、天文物理学的に言えば、十干は太陽の黄道をあわらしたものだと言えます。
今の四柱推命では 甲は大樹 乙は草花、丙は太陽 丁は人工火・・・・
ということになっていますが、このように人間の性情を万物に置換すると、もう堕落した四柱推命になってしまいます。
だれも言わないことでですが、人間を診断するのに、なぜ万物に置換しないといけないのでしょうか?
人間の性情なのですから、プライドが高い(甲)とか、安定を希望する性情(乙)とか、集中したい気持ち(丁) みたいな表現で言えばいいだけなのに。
プライドが高いだけじゃ 仕事ができずに 集中力(丙)と愛情(己)が必要だから、甲、丙、己 はいい命式だ という風に言えばいいだけなのに。
大樹だから、太陽と土が必要? こんな解説信じていると、開運は無理。