■苦しみの根源は人間関係
人ってみんな個性が違っています。四柱推命の十干を使って大きくわけるだけでも10種類です。それに四柱推命の10種類の通変星を加えるともう100種類です。さらに西洋占星学の12星座を加えると、1200種類です。そんなに違った個性をもった人同士が、出会って親や兄弟になってしまったり、上司になったり、部下になったり、恋人になったり、夫婦になったりするわけです。みんなそれぞれ、異なった将来への希望を持っているし、感情をもっているし、ものごとのアプローチの仕方も異なるし、人生に対してなにを重視しているのかも異なります。
しかしマインドを健康に保つには、その違いをうまく正しく処理する必要があります。みんなに賛同する必要はありません。しかし、他の人との溝を埋めていかないと、人の愛のタンクは空っぽになり、人間関係が薄くなってしまって、他人に対して攻撃的になったり、批判的になったりしていきます。今の日本では、メデイアの連中は愛のタンクが空っぽの人の集まりです。芸能人や有名人を批判して裁判することで、憂さ晴らしをしているだけです。
SNAをみても、政治家の批判やだれそれが悪いとか、どこそこの大統領が悪いとか、批判ばかりです。そんな投稿をみると、本当に日本って愛のタンクが空っぽの人が多い国なんだなという気持ちになります。みんな苦しんでいるんだなと哀れになってきます。
愛のタンクが満タンになっている人は、他人を理解しようとする気持ちがありますし、違いを認めようとするおおらかさがありますから、結果的に幸せの感情に満たされていくわけです。
この書籍は、世界的なベストセラーになった 「The five languages」にヒントを得て、それに運命学という骨組みを融合したものです。目的は、読者が他人から愛されるようになることです。そして、他人を愛せるようになるということです。あなたが母親なら、子供から愛され、夫から愛され、近所の人から愛されることが目的です。あなたが父親なら、子供から愛され、妻から愛され、職場の上司や部下から愛されることが目的です。
偉そうに書いていますが、筆者も「愛されたい」という欲求が長い間満たされてこなかった人生です。占いをいくら勉強しても、研究しても、この欲求を満足させる」回答はありませんでした。しかし、「The five languages」に書かれている内容と今まで蓄積した運命学を融合させると、どうすれば自分が愛されるか?がやっと分かったのです。
子供の頃は、親から知的には愛されていることは分かっていましたが、感情では愛されていないと思っていました。高い塾に通わせてくれ、大学の学費や下宿まで出してくれたので、愛されていないわけありません。しかし、感情の部分では愛されていると感じていませんでした。その理由が還暦を手前にしてやっと分かったのです。
前妻と離婚した本当の原因は、自分の心が痛かったからです。なぜ、こんなにも痛いんだろう。この理由が明確に分かったのは最近のことです。
今のタイ人妻とケンカして、心が痛くなるときも、同じパターンでした。つまり、子供の頃から還暦の今現在まで、筆者の愛のセンサーはずっと同じで変わっていないのです。
愛のセンサーを占いだけで当てることは無理です。実際の人間を観察して実験する必要があります。また、自分では自分の愛のセンサーがいったいなんであるのかを気が付かないで、中高年になっている人がほとんどです。
人間関係を良くして感情的に満足しようと思えば、「自分の本当の気持ちと、他人の本当の気持ちをとことん理解する」ということですが、これを実行できている人は、まずいません。もしいたら、今頃は世界中で大人気のカウンセラーになっているか、総資産1兆円を超える大富豪になっているか、キリスト教を超える新しい宗教の創始者になっています。
運命学は個性を教えてくれますが、生きていく上でもっとも重要で知るべきポイントは、どういうことをされたら自分は愛されたと感じてしまうのか? どういうことをされたら自分の感情は傷つくのか? という愛のセンサーのはずです。自分の愛のセンサーのタイプを知り、相手の愛のセンサーを知ってしまえば、ほとんどの人間関係は、改善していくはずです。