イチローを占う
我々人間だけが、自分の心の核となっている良心は、だれかを愛したいという思いです。
どんな命式をもっている人間でも、だれもが、そう生きられるように設計されているはずです。
ただし、もってうまれた星を活動させていることが条件。
2019年3月にイチローが引退しましたね。一時間以上の引退会見を東京で行なったのを見た人も多いのではないでしょうか。40歳くらいまでは、自分が実績を出すことが結果的にチームのためになるという信念をもっていました。
しかし、40歳を超えたくらいからは、チームの勝利のために自分ができることをやるのが、幸せで楽しいというふうに変わってきたと言っていました。
心の核に近づいたわけですね。傷官のイチローにとって、自分の技術を向上させる日常生活というのは比較的容易だったのではないかと思います。しかし、自分よりもチームを優先するという気持ちは傷官を超えて、心の核となっている良心のチームを愛したいという声を聴いた結果だと言えます。
どんな命式をもって生まれてきても、40歳を超える頃には、だれかの為に生きたいという思いが強くなってくるのです。もし、中高年になってもそういう気持ちが湧いてこない人は、まだまだ命式の星が未発達で活動していないのです。
こういう観点から 占いをやっていくべき。相手の話しも聞かずに、問診もしないで、観察もしないで、つまり愛情をもって相手を知ることもなしに、鑑定作業をするなんて、ナンセンス。
思いやりをもって、自分が話す3倍の時間をかけて聞く。その作業ができない人は、占いの技術は向上しません。