■ADHD 注意欠陥・多動性障害 のテレビ番組について
10月31日 夜のテレビ番組でADHDのヒトの特集をやっていました。ある方面だけに突出した才能をもった人が多数事例として紹介されていましたが、現実のADHDの人を多く友人に持つ筆者からみれば、とてもかたよった内容でした。
まず 注意欠陥・多動性障害 という言葉がもう西洋では古い言葉です。
【起業家、冒険家、発明家、投資家、緊急医療専門医師】こんなふうに西洋の文献では表記されているのがADHDです。筆者の友人の多くはADHDですが、起業家、投資家、外科医が多いです。テレビで紹介されたような芸術家はいません。小さい特徴的な会社のオーナーが多いです。
じっさいマイクロソフトのビルゲイツもADHDです。Windows3.1を発明しWindows95まではマイクロソフトが頑張って開発したものですが不安定で業務使用には耐えられないという評判が悪いものでした。ビルゲイツはそれを知っていて10年も悩み続けていたのです。そこにDECというコンピュータメーカーでOSを開発していたカトラー率いる200人の
技術者をまるごと買収してできたのが、今のWindows10の原型となったWindowsNTでした。マイクロソフトで開発することをあきらめて外から技術をいれたわけです。当時は、「衝動的」な判断だと言われたものです。
ADHDだから「衝動的」にやったと言われたものですが、こんな評価は間違っています。10年もビルゲイツは悩んだあげくに、一瞬のチャンスをつかんだわけです。
いかがでしょう。ADHDは「衝動的」「気移りする」とかテレビ番組では言ってましたが、それは表面的な見方であることがわかるでしょう。10年間も集中してチャンスを狙っていたのですから。
イチローもアップルの創業者のジョブスも、KFCの創業者カーネルサンダースもADHDです。彼らを、注意欠陥・多動性障害 と呼ぶのでしょうか?
日本の医学学会は、本当に無知で遅れています。
さて、そんなADHDですが、成功した起業家も人間関係では悩んでいる事実はあります。
新刊の案内です。ADHDだと感じている人には読んで欲しい書籍です。海外の新しい文献に紹介されている内容に筆者の経験をくわえた大作です。